手入れの行き届いている綺麗な庭だった
その一角にまだ少し肌寒い事を忘れさせるように
チーリップが咲き誇っていた
「すみません、少しお時間よろしいですか?」
「はぃ?」
そのご婦人の名は、きい
被害者宅とはお互いの庭を挟んで向き合いそれぞれの玄関は
反対に位置していて、通路で一本隣だった
「またですか?」
きいは怪訝そうな顔で今までチューリップに水をあげていたジョーロを置いた
「また…とは?」
「どうせ、隣で起きた事件についてなんでしょ?」
「えぇ、まぁ」
「さっきから入れ代わり立ち代わり同じことばかりで疲れたわよ」
「すみません、しつこいのが警察なんですよ
で、昨日の午後2時ごろきいさんはここで洗濯物を干されていたんですよね?」
「はぃ」
事件後、捜査員から同じような質問を何度も聞かされているのだろう
普段は些細なことでも少し大げさに話す主婦も、さすがに同じことは面白くないといった表情だった
「その時、隣の家から何か音や変わったことはなかったのですか?」
「なかったわよ」
「それでは、なぜあなたは洗濯物を午後2時に干していたんですか?」
「あぁ、子供がお昼ご飯の時に服を汚したから洗濯したんです」
「それともう一つ、あそこの紐は?」
それは丁度隣の家との境になっている柵の下にあった
その一角にまだ少し肌寒い事を忘れさせるように
チーリップが咲き誇っていた
「すみません、少しお時間よろしいですか?」
「はぃ?」
そのご婦人の名は、きい
被害者宅とはお互いの庭を挟んで向き合いそれぞれの玄関は
反対に位置していて、通路で一本隣だった
「またですか?」
きいは怪訝そうな顔で今までチューリップに水をあげていたジョーロを置いた
「また…とは?」
「どうせ、隣で起きた事件についてなんでしょ?」
「えぇ、まぁ」
「さっきから入れ代わり立ち代わり同じことばかりで疲れたわよ」
「すみません、しつこいのが警察なんですよ
で、昨日の午後2時ごろきいさんはここで洗濯物を干されていたんですよね?」
「はぃ」
事件後、捜査員から同じような質問を何度も聞かされているのだろう
普段は些細なことでも少し大げさに話す主婦も、さすがに同じことは面白くないといった表情だった
「その時、隣の家から何か音や変わったことはなかったのですか?」
「なかったわよ」
「それでは、なぜあなたは洗濯物を午後2時に干していたんですか?」
「あぁ、子供がお昼ご飯の時に服を汚したから洗濯したんです」
「それともう一つ、あそこの紐は?」
それは丁度隣の家との境になっている柵の下にあった
