先日の夕方。
高校時代の同級生から、電話が入ったの。
『 今日、いる?』
どうやら、久しぶりに、一緒に飲みたいらしい。
でもね、私は、どうしても、釣りに行きたかったの。
次の日の晩は、確実に雨が降る、って言ってるし、行きたかった。
ただ、彼は、釣りはほとんどやらない。
ダメもとで提案。
『 手ぶらでいいから、ナマズ釣り行ってみない? 』
以前から、私がナマズ釣りをしているのは、話していたので、行ってみるか、と。
ただね、誘ったのはいいけれど、道具が無いわけさ。
いきなりね、初めて竿を持ったのに、ベイトリールが扱えるかな、と。
しかも、夜だから。
どうしても、扱いにくいところがあるし、リールに気をとられちゃうと、釣りにならないもんね。
スピニングもあることはあるんだけど、ラインが細くて、ナマズ釣りには、ちょっとキビシイの。
でもね、彼は、ものすごくカンどころの良い奴だもんだから、何とかなるだろう。
昔から、何をやらせても、ちょっとキモを教えてあげれば、それなりに、器用にこなしちゃう子なのよ。
今回も、そうでした。
ベイトリールの扱いと、注意点、やって良いこと、悪いこと。
こうすれば、こうなるよ、こうすると、こうだから、って。
あとは、習うより、慣れろ、だと。
ある程度で放り出したら、勝手に、一人で、首をひねりながらもこなしてましたね。
恐る恐るとは言え、ギャー!と、声が出るほどのバックラッシュもなく、どんどん、川を下っていく。
ところがね、広い所で投げさせようと、だんだんと遠くへ飛ばす練習をしてたの。
『 おぉ――― ! 飛ぶ!飛ぶ!』
少しずつ、飛距離も伸びてきた。
そばにいて、そうそう、なんて言ってた。
指を離すタイミングも、何となくわかってきたみたい。
『 なんだか、楽しいじゃ~ん!』
なんて言ってたんでさ、そろそろ声掛けないと、やるなぁ~、と思ってね。
次投げたら、と思った瞬間。
ミシッ!!
って言った。
私は、今までに聞いたことのない音。
あぁ~、遅かった!!
調子が出てくると、やるんだよね。
やることが、予想より悪かったけど。
わかってはいたんだけどなぁ。
まぁ、穂先に絡んでたんだろうね。
仕方ないさ。
予備の竿を出したんだけど、彼は、もう、気が乗らず。
私も、乗らず。
早々に、退散いたしました。
師匠に相談しなきゃ。
またねぇ~ (T_T)