あなたが他人に「良かれ」と思ってやっていることや
あなたが誰かのために「役に立つ」と思っていること
または、役に立たなければいけないとか
他人に迷惑をかけてはいけないと思っていること
ちょっと違った視点から見てみてね
今日は過去の姉さんが「良かれ」と思ってやっていたことが
裏目に出ていたと気がついた話しをリライトします。
自分の常識や価値観が偏っていたり
承認欲求がおかしなことになっていり
自己否定が強かったりすると
「良かれ」と思ってやっていることが
どんどん裏目に出る。
そして、その「良かれ」と思っている
自分の行動は
おもしろいほど無意識で動かされている。
これに、気がつかなかった頃の
わたしが人を怒らせた時の話し。
その昔、わたしがまだ会社員だった頃
メインの業務とは別に担当制で
「時間のある時にやる仕事」というのがあって
わたしは、ある先輩とその仕事を一緒にやっていた。
学校でいうところの
「生き物係り」とか
「図書係り」といった感じのものだった。
で、ある日
一年でこんなにヒマな日は
無いのではないかというくらい
仕事が無い日があって
わたしは、その別件の仕事を取り出して
書類に黙々と書込みをしていた。
すると、同じ担当の先輩がやって来て
「手伝うよ~」と言った。
でさ
当時のわたしはすぐに
「申し訳ない」と思ってしまったのね。
先輩に仕事を頼むなんて悪い。
先輩の手を煩わせるなんて
申し訳ない。
わたしは、反射的に
「いいですよ。わたしがやります」と
その先輩の申し出を断った。
すると、先輩は
「いや、半分やるよ~」と
引き下がらないでは無いか!
わたしは、ふたたび
「いいです。大丈夫です~!」と
もう一度、その申し出を断った。
すると、先輩はわたしをキッと睨みつけ
次の瞬間に「フン!」と顔を背けた。
わたしは、その時
何が起きているのかわからなかった。
ただ突然、先輩が怒り出し
怖い!怒らせてしまったと驚いた
わたしは、こんな雑用のような仕事を
先輩にやらせるのは悪いと思った。
そして、カンタンな仕事なので
ひとりで十分だと思っただけ。
先輩がなぜ怒っているのか
意味がわからなかったのだ。
その日は、そのまま
先輩とはギクシャクしたまま
会社から帰った。
何が原因で
どうして先輩はあんなに怒ってしまったのか
わたしは、悶々としながら電車に乗った。
そうか・・・
先輩もヒマで困っていたんだよね。
何か仕事がないか
わたしと同じように
いたたまれなかったのかも知れない。
それに、先輩だって
役に立ちたかったのかも知れない。
居場所が欲しかったのかも知れない。
わたしは、朝からヒマだった
その日の会社の状況を思い浮かべて
そう考えた。
「役に立たせなかった」のはわたしだった。
「活躍の場所を奪った」のはわたしだった。
わたしに取っては「良かれ」と思ったことも
相手から見れば逆なんだ。。。
勝手にわたしが
申し訳ないと思っただけで
先輩は悪くなかった。
「手伝ってもらう」ことは
相手にとって迷惑だと信じていたのは
わたしだったのだ。
でも実は「じゃ、半分お願いします♡」と言ったら
迷惑どころかお互いにハッピーだったんだと気がついた
わたしは、自分の傲慢さが
とても恥ずかしく思えた。
「役に立たせない」
わたしは、今までそうやって
履き違えた思いやりを
周りにふりまいていたんだなぁ。
それからは、手伝うよと言われたら
素直に「お願いします♡助かりました」と言って
先輩とも、また自然に仲直りをした。
今、思い返すと
わたしは、やっぱりその先輩にも
オカンを投影していたんだよね(笑)
「迷惑かけてはいけない」
「手を煩わせてはいけない」
「困らせてはいけない」
そう無意識に刷り込まれているから
「手伝って」とか「助けて欲しい」が
なかなか言えない人だった。
まぁ、それに気がついたのは
そこから20年くらい経ってからなので
みんなも大丈夫だよ(何が?www
という話し
自分が無意識で「役に立たなければ価値が無い」と思っていたり
「良かれ」と思って実は余計なことをしていたり
他人に迷惑かけるからと何でも自分で抱え込んでは
周りが期待通りに動いてくれないと逆恨みしていたり(笑)
「良かれ」って、思いやりや優しさだと信じているのは自分だけで
結構、自分から嫌われるようなことをしている場合もあるんだよね