野中凛「申し訳ございませんでした」
と言って頭を深々と下げる
岡田正「まあ、誰も怪我なかったからいいんじゃねえか」
と言って頭をかいた
鷲ノ巣望「ところで師匠…」
と言うと凛は頷き、それを見た望もまた頷いた。それを見た正は
正「2人で納得してないでこっちにも教えて欲しいんだがな」
これには如月藍も同意だった
凛「そうですね。まずはさっきの私の異変は霊が憑依したものです。私は霊を自分の身体に降ろし会話をするのですが、普段はあのようなことにはなりません。どうやら今回の霊はとんでもなく強いモノと思われます」
藍「強いと…恨みでしょうか?」
凛「いえ、私が感じたのは寂しい…孤独と言ったものですね」
正「う~ん」
正はあごをさすりながら唸る
正「孤独が強いとどうなるんだ?」
凛「寂しさから人を呼び寄せ、自分の世界へと引きずり込みます」
正「それなら孤独なんてすぐに解消すんだろ」
凛は首を振り
凛「引きずり込まれた魂もまた違う世界で孤独感に包まれます。それらが合わさり、より強い霊となるんです」
正「それっておかしかねえか?違う世界にいるのにどうして合わさる」
凛「一つ一つの魂の壁がくっつくのです。壁があるので魂同士が出会うことはありません」
正「何だか難しいなぁ」
と言って正は頭をかいた
つづく