岡田正「アイツは何やってんだ」
正は建物を出て成田国政を探す。車の方も見たが、そこにも居なかった。だんだんイライラしてくる。ポケットからタバコを取り出し咥える。国政からしょっちゅう禁煙車たがら車内はもちろん、車のそばでは吸わないでと言われていたが
正「知るか」
と言って火をつける。そこで電話が鳴る
正「おう何だ?」
応答がない
正「何だ?」
電話ではなくメールだった
正「用は電話にしろって言ってんだろ」
ぶつぶつ言いながらメールをチェックしようとする
ギィー、グワッガァー
ノイズが入る。正は顔を歪め
正「ついに逝っちまったか?」
正はこのガラケーを10年使っていて、最近調子が悪くついに寿命を迎えたかと思った
正「仕方ねぇなぁ」
正は電源を切ろうとしたが、ノイズが大きくなるだけで切れることはなかった
その時国政のことが頭をよぎった
国政「電源も切れない…」
正「もしかして…」
正は携帯を口の前に持ってきて
正「おい、成田」
おもいっきり怒鳴る
グワッガァー…ださん、逃げ…ギィー
正はもう一度
正「成田」
怒鳴ると
プツッ
電話が切れた
つづく