休み明け、向井忠彦はモヤモヤしていた。気にしないようにしていたが、あの「挑戦状」が気になる。どう考えても厄介事である。早く出かけたが、足が重くスピードが出ない
駅まであと少しというところでひらめく
忠彦「そうだこの手だ」
忠彦は駅に背を向け5分程歩く。やがてバス停が見えてくる
忠彦「時間とお金はかかるけど精神の安定だよな~」
すぐにやって来たバスに乗り込む。バスは空いていたので体力的に助かった
バスが終点の駅に着く。ここからは電車だが3駅、10分程で到着する。結果通勤時間は10分程で着き、お金も300円程しか違わないのでこれからはバスを使おうと決めた
もちろん帰りもバスを使う
1週間、煩わしい犯罪事に巻き込まれることなく快適な通勤をしていたが
「逃げたな。俺に負けるのが怖いんだろ?根性なしめ」
再びドアに封筒が貼りつけてあった。が、忠彦は気にすることもなくゴミ箱に捨てた
つづく