里井朱はバスを待つも来ない。バスと言ってもバス停にあるボタンを押すとバスは10分以内にやって来る。バスと言うより、走るコースの決まっているタクシーのようなものでAIによる自走である
朱「何だろ?」
あまりに来ないので歩き始める。病院までは歩いて30分程なので散歩のつもりで歩くことにした
朱「しかし…」
不思議に思うことがあった。まだ誰とも会ってない。時間帯は通勤通学の時間を少し過ぎたぐらい。いつもならたくさんの人が居る時間なのだが
朱は不思議に思うことがありながら病院に着く。病院には人がたくさん居るのを見てホッとする
朱「私だけ違う次元に居るのかと思ったよ」
と言っても
朱「多くない?」
何なの?
と思いながら受け付けを済ませ、脳外科に。そこでいきなり言われ戸惑う
「今のままだと里井さんは助かることはありません。だから」
と言われ朱は今銀色の円柱の機械の前に居る
「コールドスリープです」
あると言われていたが朱は初めてその機械を見た。その機械は病院の地下にあり、見た限りで10ある。10あるうち、3は稼働している。つまり3人、コールドスリープの機械に入っているというだった
「どうします?」
最終確認。さすがにこのままだと死ぬと言われれば、何もしないよりマシと考えるのは当たり前だろと朱は思った
朱「よろしくお願いします」
朱は病院の入院着に着替え、コールドスリープのカプセルに入る。中に入るとベルトで固定され
「麻酔射つね」
と言われ右肩に麻酔を射たれる。扉が閉められ、足元に水が触る感じがすると、あっという間に意識を失った
つづく