合わせ鏡~執念~ | あ~やんのどりーむぱーてぃー

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わたしの見た夢を皆さんに紹介しています。どうぞ暇潰しに見てやってください(笑)

やっぱり来たか…

鑑識が去ってすぐ、三郎と弘毅がアパートの階段を上がって来た

三郎「チッ」

三郎は綾音を見るなり舌打ちした。それを見た綾音はため息を吐く

三郎「あの女はどこだ?」

三郎は綾音に目を合わせることなく、部屋に入る直前に言った

綾音「少し行ったとこのファミレス」

三郎「そうか」

と言うとくるっと向きを変え、部屋を出て階段を下りて行った

綾音「何しに来たのよ」

綾音が2人の背中に叫ぶが、2人はまるで気にせずパトカーに乗りこんだ



パトカーに乗ってすぐ、無線が入る

「××公園にて男性の遺体があると通報」

三郎「よし、公園に向かえ」

弘毅「えっ?ファミレスじゃないんですか?」

三郎「これはあの事件に関係がある」

弘毅「マジですか?」

三郎「まあ、勘だがな」

弘毅「大丈夫ですか?」

三郎「向こうは逃げやしねえよ。それどころかあの女(綾音)達が保護してくれんだろ」

弘毅はチラッと三郎を見る

三郎「何してやがる、早く行けってんだ」

弘毅「わかりましたよ」

弘毅はサイレンを鳴らし、公園へパトカーを向けた



公園に着くと規制線の前は野次馬で溢れかえっていた。三郎と弘毅はその野次馬をかき分け、規制線の前にいる制服警官に警察手帳を見せる

「どうぞ」

制服警官は敬礼して、規制線を少し上げる。2人は規制線をくぐり公園の中に入る。公園は木が多く、外から中は見えなくなっていた

三郎「チッ、これじゃあ目撃の線はねえな」

弘毅はぐるりと見回し

弘毅「そうですね」

と答える

現場に着く。既に遺体はなく遺体を表す線と血だまりが、事件があったことを物語っていた

三郎「仏さんの身元は?」

近くにいた鑑識官に聞く

「身元を示すようなものはありませんでした」

三郎「持ち物は?」

「ハンカチ1枚以外は何にもありませんでした」

弘毅「浮浪者ですかね?」

三郎「う~ん」

三郎は唸った

三郎「署に戻るぞ」

と言ってさっさと公園を出て行こうとする三郎を弘毅はあわてて追いかけた



つづく