トーナ「来るなー」
トーナが店に入って来た葵に気づき叫んだ。一斉に兵士達の視線が葵に向かう
トーナ「うぉぉぉー」
雄叫びとともに羽交い締めしていた兵士を強引に振りほどき、頭を掴んで目の前の兵士達に投げつけた。兵士達はなすすべもなく床に倒れ、気を失っていく。トーナは葵に向かう兵士達に突進する。兵士達は次々とトーナになぎ倒されていく。が、次々と兵士達は店の中に雪崩れこんで来る。トーナがやっとの思いで葵のところまで来たその時、さっきまで気を失い床に倒れていた兵士が槍を突き上げる。それがトーナの脇の下から肩に貫通する。トーナが片膝をついて血を吐いた
「今だ、一気に倒せー」
兵士達が一斉にトーナめがけ槍を突き立てる
葵「いやぁーー」
葵が悲鳴をあげると、葵の中の魔力が暴走し弾けた
「春日葵さん」
女の人が葵を呼ぶ
「春日葵さん」
葵は久しぶりにフルネームで呼ばれたなぁと思った。もしかしたらすべて夢だったんじゃないかとも
「春日葵さん」
目を開けると、光が眩しくて手を翳す。目の前に白い服を着た人がいるのがわかった
「春日葵さん」
綺麗な女の人だった
「春日葵さんごめんなさい」
葵はいきなり謝れられてボー然とした
つづく