朔揶「どれ」
立ち上がり陽菜に近づき、陽菜の頭を両手で固定する
朔揶「せーの」
朔揶は陽菜におもいっきり頭突きをする
華羅「姫様、やり過ぎです」
朔揶「そーか?」
朔揶が陽菜を見ると陽菜は白目をむいて気絶していた
陽菜「ん、…」
陽菜が気がつくと、朔揶と華羅が覗きこんでいた
華羅「大丈夫ですか?」
陽菜「ああ、なんとか…まだ少し痛いけど」
華羅「今治療を…」
陽菜と笑顔で
陽菜「大丈夫ですよ華羅さん」
「ん?」陽菜は違和感を覚えた。さっき初めて会ったばかりの華羅のことを知っている「何で?」
朔揶「うちの力じゃ。凄いじゃろ」
朔揶は頭の後ろで腕を組み、自信に満ちた笑顔を見せる。陽菜はその朔揶を睨み
陽菜「全然凄くない。死んだかと思ったわ」
朔揶「む!」
華羅「姫様は雑なんです」
朔揶「むむ!」
華羅「やり方というものがあるでしょ。彼女に憑いてくっていうのも」
朔揶は2人から視線を外し
朔揶「一番早く、一番簡単な方法をだな」
陽菜「それであたしに多大な迷惑をかけたっていうのか?」
朔揶は2人に睨まれ、なんとも言えない空気を感じ逃げようとした。が、目がまわり倒れて動けなくなってしまった
華羅「姫様」
陽菜「朔揶」
2人があわてて朔揶を抱きかかえる
華羅「大丈夫ですか?」
2人が心配そうに顔を覗きこむ
朔揶「は、お腹ペコペコ…じゃ」
陽菜「はいはい、何か作りますよ」
華羅「私も手伝います」
華羅が朔揶から手を離す
ゴンッ
朔揶「痛いのだー、うちは姫じゃぞ。もっと丁重にあつかえー」
朔揶をギャーギャー騒いでいるのを後ろに聞きながら陽菜と華羅は笑いながら料理を作った
つづく