ギース「なんだ?」
ギースが気配を感じ見上げる。宙に紅紅李が浮いていた
ギース「貴様は何者?」
ギースが紅紅李を攻撃しようとしたが、手にあるはずの刀神がなくなっていた
ギース「くそっ」
ギースは何も出来ず紅紅李を見上げることしかできなかった。アリスはこの隙を見逃さなかった。周りに合図を送り、ギースを取り囲む。武器である刀神もなく、殺されるしかないギースは歯をくいしばり
ギース「お前はなんなんだー」
と叫ぶ。それと同時に幾本もの槍がギースを襲う。紅紅李がギースの方に手を向ける。ギースを貫くはずだった槍が消えていた
智也「お前はいったい何がしたい?今日長い戦争が終結するというのに。ここの人々に戦争を続けろと、地獄をまだ味わえと言うのか?」
紅紅李は目を閉じたまま微動なにしない
智也「答えろ」
智也が小刀で自らの腕に傷をつける
智也「答えぬと言うなら」
紅紅李は目を開き、智也を見る
紅紅李「あなたは刀神が何かを知っているんですね」
智也「当たり前だ。この世にある刀神の半分は俺が作った」
紅紅李「ならばあなたを無効にしなければなりません」
智也「俺を殺したところで刀神はなくならない」
紅紅李が頭を振る
紅紅李「わたしたちは刀神を破壊、そして刀神を作っていたところを滅ぼしました」
アリス「まさか王国を…」
紅紅李「あれはあってはならないもの」
智也「そういうお前はななにを持っている。言っていることと矛盾してるだろ」
紅紅李「これを最後にして、終戦ののち封印します」
智也「戯れ言を」
智也が飛び上がり、紅紅李を切りつける。紅紅李は表情を変えることもなく智也の刃を受け入れた。腹部が赤く染まった
つづく