ゆゆゆ第3話波乱の告白③ | あ~やんのどりーむぱーてぃー

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わたしの見た夢を皆さんに紹介しています。どうぞ暇潰しに見てやってください(笑)

翌朝、目が覚める。なんかすごくいい夢を見ていた気がするが思い出せない。スマホを見る、それだけで幸せな気分になる

勇気「なんか帰りたくないな」

夕貴「帰んなくていいんですか?」

と言った夕貴だったが、本心ではずっと一緒に居たい。帰ればこの幸せな時間が終わってしまう、帰りたくないという気持ちでいっぱいだった

勇気「ん~、仕事があるからなぁ」

勇気が頭をかく。夕貴は勇気をじっと見る。帰れば終わってしまう関係、ならせめて今この気持ちのまま勇気を心の中に記憶しておこうと考えた

夕貴「そうですよ、みんな待ってますよ」

夕貴は心を隠して笑って見せる

勇気「そうだよな、なら最後に美味しいもの食べて帰ろう」



2人は新幹線に乗る。もうすぐこの逃避旅行も終わる。勇気はなにかを考えているようだった。夕貴は外の景色を見ることなくうつむいている

もうすぐ新幹線を降りなくてはならない。夕貴は自分の手を見る。その少し先には勇気の手が見える。ちょっと動かせば触れる距離なのにその距離がとてつもなく離れているように感じる。まるで夜空に浮かぶ月のように、触れそうでも永遠に触れることのできない距離に感じた

勇気「行こうか」

夕貴は頷く。新潟で新幹線を降りた時とは違う、夕貴は勇気に恋をしてそして、別れなくてはいけない。この気持ちを心に秘めたまま。言ってしまった方が楽になるのなら言ってしまいたい。ただ、勇気を困らせることなどできない

新幹線を降り改札を出ると母が居た

母「どーいうことか説明して頂けますか?」

夕貴「それは…」

夕貴がしゃべり出すと勇気が

勇気「これはすべて私の責任です。私があの場に居たくなく、飛び出してしまいました。お嬢さんにはなんの責任はありません」

母「そうですか。それでは、夕貴は連れて帰りますので」

勇気「申し訳けございませんでした」

勇気が深く頭を下げる

母「それじゃ」

と言って母が夕貴の手を引く

このまま終わりでいいの?心の中で葛藤する。頭を下げたままの勇気が小さくなる

夕貴「いやっ」

夕貴は母の手を振りほどき勇気に走り寄り、飛びつく


夕貴「このままなんて嫌、このままさようならなんて嫌。私は…」

夕貴の頬に涙がつたう

夕貴「私はあなたと離れるなんて絶対嫌。好きなの、あなたが好きなのー」

夕貴の叫びにも似た声にまわりに居た人が振り返る。勇気は夕貴の手を引き夕貴の母のところに

夕貴「嫌よ、私は…」

勇気は夕貴の母をまっすぐ見て

勇気「夕貴さんがこう言ってますし、それに私も夕貴さんと離れるなんて考えられません」

勇気はニコッと微笑み夕貴にそっとキスをする

勇気「そういうことですので、夕貴さんをいただいていきます」

勇気は夕貴の母に頭を下げると背を向け、夕貴の肩に手を置き歩きだした