6月のしまじろうの教材付録に、おじぎ草の栽培キットがついてきた。
小学生の時に学んだような、育てたような、触った事があるような、そんなおじぎ草。
早速中を開け、説明書に従って種まきをしてみる。
種まきをする入れ物部分の左右には、水入れと小さなメガホンを置く場所がある。
水をあげた後は、小さなメガホンを使い、おじぎ草に「頑張れ~!」と応援の言葉をかける流れ。
植物に向けた言葉や音楽は効果的だと、何かに書いてあった事を思い出した。
1か月が経ち、おじぎ草が育ってきたところで、葉を触ってみる。
すると、その名の通り、葉がおじぎをする。
しかも、本当に、健気に丁寧に、ゆっくりとおじぎをする姿に、初めて目にした時、なんとも言えない感動があった。
麦くんは面白がってすべての葉を触る。
次々とすべての葉がおじぎをしてくれる。
この葉を見ていると、とても優しい気持ちになれた。
この気持ちは、きっと子どもの頃には感じえない気持ちだったかもしれない。
日々、せわしなく、慌ただしい毎日の中の、ほんのひとときのゆったりした気持ちだった。
おじぎ草を育てている中で変化したのは、時間の使い方だ。
親子一緒に、時間に追われ、慌てて、急いで、焦って、をやめるきっかけにもなった。
おじぎ草の力は偉大だった。
そして、「なぜおじぎをするのか?」そんな疑問を共に考えられるくらいに、麦くんは成長をしていた。
調べてみると、オジギソウの葉は、つけ根に空気枕のような細胞がついていて、この中に入っている水分が、葉の先に指でさわると、葉から軸のところにある細胞に「触られた!」という信号が届き、細胞の中の水分が片方だけ抜けて縮んでしまうそうだ。
説明してその時は分からなくても、どこかで又同じ話しが出た時に、なんとなくでも覚えていてくれたら、きっとこの、親子で一緒に見たおじぎ草の一場面が蘇ってくれるかもしれないと、そんな事を思い馳せるだけで、私にとってこんな一場面は、キラキラと輝いて見える。
子どもは日々成長する。
言う事も大人顔負けのものともなり、言い訳も言いぐさも手強さが増す。
中々言う事も聞かない場面も増える。
3歳迄を思い起こすと、こんな風になるのかと(笑)、子育ての大変さを改めて感じる。
けれども、にっこりと笑いかけ、優しくおじぎをしてくれるおじぎ草が、私に優しさを届けてくれるような、そんな気持ちを、いつも思い出していたい。