11月6日 四日目のレポート
 
仏教体験は「写経」
和尚さまがたいてくださったお線香の香りに包まれて
一文字、一文字、般若心経を書いているうちに
集中することで、自然と心静かになれた。
 
座禅では、座禅とはなんたるや、もよく理解できず
まだまだ集中にはほど遠い。
 
写経、これが今のpakawaには合っているかも!!
最近、何かをやっていても気が散って、気が散って、、、
そのせいで、自己の周囲にあれこれと散らばりすぎることが多くて
一つ一つを丁寧に片付け進めることができないで悩んでいた。
 
こうやって、心を落ち着けて
周囲のあれこれとも、一つ、また一つと
自分のペースで良いから、丁寧に向き合って整理をすすめて
自分のすべきことに対して、ちゃんと向き合っていきたい。
 
書き終えた後の写経は、本堂の御本尊様にお線香をあげて
納経しました。
 
今回は、もちろんお手本の文字が薄く印刷されている
写経用紙だったけれど、次はせめて教本を見ながら
お経を写して書いてみたい。
 
 
「お香」と同じく「写経」にも以前から興味があって
これまでも、自宅近くで写経体験ができるお寺を探してきた。
ただ、今まで信心深く生きてきたわけでないから
お寺というと、なんとなく敷居が高くて機会をつかめずにいた。
 
これで、取っ掛かりが掴めた。
今回は筆ペンを利用したのだが、筆を使って文字を書くのは
子供の頃のお習字以来だったせいで、とても楽しく集中できた。
 
もしかすると、pakawaの心を落ち着けるという目的なら
写経でなくてもお習字でも良いのかもしれないな。
これから、書道教室のことも調べてみよう。
 
 
昨日の精進料理
筑前煮(ごぼう、人参、れんこん、大根、油揚げ)
焼きズッキーニの煮浸し
味噌汁(切り干し大根、オクラ、しめじ、三つ葉)
お昆布、茄子と茗荷の塩もみ
白米 150gちゃんとよそえました昇天
 
いつもならごっくんごっくんと雑に飲み込んでしまう
食べ物を、気づいたら大切に食べているんですね。
これは帰宅してからも、気をつけたいことの一つ。
 
 
昨日のブログでご紹介した金澤翔子さんのこちらの書
つくもさんもお気に召したとのことでしたので
書かれていた解説を添えておきます。
 
 
タイトルは「一円相」とありました。
 
一円相とは、禅における書画の一つで、円を一筆で書いたものです。
円は、非常にシンプルな形ですが、これを迷いの心なく書くことは非常に難しい。
円の途中で、「きれいに書きたい」という欲が出ると、きれいな円にはなりません。
今回、翔子さんに円相を書いてほしいとお願いをしました。
純粋なお釈迦様のような心で暮らす翔子さんが、自分の心を表すという
「円相」を描いたらどんな円相になるのか?非常に興味がありました。
「円を書け」と言う師匠の言葉に、「円ってなに?}と言う、
禅問答のような会話から書き始めたこの円相は、まさに翔子さんの心のようです。
力強く、ただどこか優しい。
 
翔子さんの母、泰子さんは、翔子さんを帝王切開で出産する日に、
空に「×」の形の雲が3つ浮かんでいて不吉な予感がしたと言います。
出産後に、ダウン症として生まれた翔子さんを前に絶望したそうです。
これからどうしていけばいいのか?
ただその後、一生懸命に翔子さんと向き合い、翔子さん自身の努力もあり、
日本を代表する書家となり、今では、翔子さんは、泰子さんにとって
絶望どころか日々を明るく照らし幸せな思いをもたらしてくれる存在です。
この円相の中の空白が「母胎の中の赤ちゃんに見える」と泰子さんはおっしゃいました。
出産前に「×」で始まった縁が、ここで「○」になったのかもしれません。
「お母様!翔子は○だよ」と翔子さんの声が聞こえてきそうです。
 
※右の丁酉水無月は暦の事で、この書を書いた日2017年6月を意味します。
 
 
宿泊施設「禅堂」外観
 
 
 
龍雲寺の広い敷地のあちこちを少しだけ、ご紹介
 
 
本堂から高台にある禅堂には
緩やかな階段が作られていて
日に何度かの階段の上り下りだけでも
日頃、運動不足のpakawaにとっては
トレーニングになる
 
 
 
 
朝課の鐘つきが行われる「鐘つき堂」