夜11時頃

自分の部屋で譜面を作るために

音を起こす作業をしていた

 

採譜する曲を流していると

遠くの方で鳴っている小さな高音に気付いた

 

「何?何か鳴ってる?

 鳴ってるよね?!」

耳を疑うほどの小さな音だったので

出何処を気にするのをやめようと自分に言い聞かせもしたけれど

だんだんイライラしてきて

その音が気になってしまって

気が散って採譜どころではなくなってしまった

 

音の出何処をさぐって家の中をウロウロした

「ここからだと少し大きく聞こえるわねぇ」

「少し遠のいて聞こえる?!」

さして広くない家の中ではあるが

夜中に怪しげにウロウロする娘の気配を異様に感じたらしく

母も部屋から出てきた

 

「変な高音が聞こえない?」と母にも同意を求めたが

少し聞こえの悪くなった母の耳に

その音は聞こえていない

 

隣家に面する側の壁に寄ると音が大きく感じる

 

玄関を出てみた

遠くの方で車がバックでもする時に鳴らしている音が聞こえてるのかな?

外でもウロウロして見ているうちに

お隣のお宅の前あたりでほんの少し臭いを感じた

魚が焦げるような臭いだった

 

部屋に灯りがついている様子は見受けられなく

時間も遅いことだし少し悩んだが玄関の呼び鈴を鳴らしてみたが

やはりお留守のようだ

 

玄関前に立つと気になっていた音が少しだけ大きく感じられ

玄関に耳を寄せてみると(かなり怪しい行動)

あ、、、まちがいない!!この中から音が鳴っている!!

そして、さっき感じた臭いも間違いなくしている!!

 

母の情報では隣家はご主人は何年か前に亡くなり

今は60代半ばの未亡人がお一人で暮らしているらしい

入院中の伯母は人付き合いが苦手な人なので

お付き合いは殆どないという

 

お出かけ中なのか?

最悪、ご自宅の中で倒れているかもしれない!?

 

家に戻って100番に電話を入れて事情を説明した

「すぐに警察官をそちらに向かわせます

 臭いも感じるとのことなので念のため消防車も」


お願いしておいたのでパトカーは音を消して

静かに現れてくれたけれど

消防車の音まではコントロールできず

先に到着した消防車は派手なサイレン音を響かせてきた

 

その音が家の前で止まったものだから

周囲の家からも人が出始めた

 

駆けつけてくれた警察官や消防隊員の方たちからの

いろいろな質問に答えているうちに

中の様子をうかがっていた隊員の方が

「異臭確認!!白煙あり!!」

 

ええぇぇぇ~~~?!

 

ホゲーっと立っている母には

「大丈夫だと思うけれど

ここに居ても邪魔になって危ないから

向かいの公園から見ていてよ」と念のための指示を出して

慌てないように避難させておいた

 

裏の窓を壊して中に入った何人かの消防隊員が

玄関の鍵をあけてドアを開けたら白い煙がモワ~と広がった

とっくに準備されていたホースを片手に

放水の準備も整っていた

 

「火は上がっていませんが

 室内には白煙が充満しています!!」

みたいな内容が無線で飛び交って

バタバタと隊員たちが動いていた

 

あの気になる高音はキッチンの天井につけられた

アラーム音だった

周囲の家の中に居る人には

生活音に紛れてなかなか気づかれないほどの音だった

音に集中して仕事をしていたから気付くことができたのかもしれない

 

消防の方から

「お手柄です!!

早いうちの発見と通報で火の手が上がる直前に

活動を終えることができました!!」

 

「奥さんがお一人暮らしだそうですが

中で倒れてたりしませんでしたか?」とお聞きしたら

「今のところ倒れている人は確認していません!!」

 

そんなこんなの騒動のなか

外出中だったお隣の奥さんが戻っていらしたので

公園で待たせていた母と一緒に家に戻った

 

やだなぁ。。。

これで何でもなかったら、、、この大騒ぎ。。。

なんてツマラないことを考えていたけれど

通報して良かった。。。

 

「火の用心」

最近、消し忘れが多くなった母にも

今一度口うるさく注意しておいた

 

大事に至らずに本当に良かった

蒸し暑い晩だったので消防服を着た消防士たちの皆さんは

汗だらけだった

 

汗まみれの制服姿で

ちらりと垣間見える消防士の皆さんが

素敵に格好よく見えた

危機一髪ながらも不謹慎なpakawaの晩だった

 

 

 

 

今日の昼はラケルでオムレツとハンバーグ