原作小説とは全然違うが…

 

原作:夢枕獏

Netflix アニメ 全8話

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 Netflix の配信予定を見ていて我が目を疑った。

え? 餓狼伝? アニメでやるの?!

これは原作小説はめちゃ長い話で、どこまで

アニメでやるんかい?と思っていたが。

主人公は丹波文七ではなくて、藤巻十三なのか。納得。

丹波文七も少し登場するが、あくまで主役は竹宮流の

一子相伝弟子である藤巻十三…これはこれで面白い。

なにはともあれ、アニメで「虎王」の奥義が見れる。

 

 

 師匠、泉宗一郎の娘が暴行され、犯人を怒りのあまり

竹宮流の技で殺してしまった事から逃亡。

そのまま7年間、逃亡生活をしている処から話は始まる。

 

 北海道でヒグマに襲われた旅行者を助けるために、素手で

ヒグマを倒したところから足取りが警察に掴まれ、さらに

逃亡を余儀なくされる。

 

 

 基本、善人の熱血漢ではあるものの、最強の格闘家たらん

とするものが持つ、己の中の野獣をどう抑制するか。

「人類最強」の称号を目指し、様々な人物が登場する群像劇

のひとりのエピソードになっている。

 

 

 北辰流やプロレスラーも登場するが、やっぱりアニメになると

だいぶんイメージが違う。

夢枕獏の格闘小説はリアルな技にちょっと架空の要素がはいった

ものが多く、読んでいて面白い。

ワンインチパンチと呼ばれる寸勁とかもばんばん登場する。

両手で相手の頭部を挟み、そのまま両手で寸勁とか(笑)。

 

 「幻獣少年キマイラ」の続編がさっぱりなので、この餓狼伝を

読んでいた時期があったので懐かしいが、まさか技の動きを

アニメで見れるとは思わなかった。

これ、原作からアニメにするのは大変だったろうな。

小説の方は「新・餓狼伝」とか出ているが、キマイラはどうするん

だ、キマイラは!?

ソノラマ文庫がなくなってから、その後回想話の途中から

全然見てないが、完結したんだろうか?

 

 なにはともあれ…

格闘ものの好きな人には面白いと思う。

「バキ」とかのファンにも共通するかも。