ひっかる~海 ひっかる~大空 ひかる大地ぃ~♪

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 yahoo にも新しく作った書庫。
 やっぱこれが第一号でしょう。

 

原作 平井和正 漫画 桑田次郎

 

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『8マン』 ご存知往年の名作だ。
TVアニメは勿論、コミックも秀逸、
これぞ「大人向け」の感の強かった
名作だ。 
私は桑田次郎の漫画のタッチがとて
も好きだったが、拳銃 不法所持と
いう罪状でTVは最終回を待たず打
ち切られ、漫画もいつのまにやら姿
を消した。 
原作者の特集雑誌で『語られる事の
無かった8マン・最終話』の原稿を
読んだ時には手が震える思いがした
ものだ。 
内容は・・内緒だ。私の頭の中にだ
けあればいい。 
怪人コズミ博士との決着編だとだけ
書いておこう。

 

 この『エイトマン』、原作者がそれまでにかいた『サイボーグブルース』が
 原型になっていると聞く。
 原形もまた殉職警官がサイボーグとなって悪と戦う話だが・・・これって、
 『ロボコップ』ぢゃないか。 
 本作の主人公、白皙の美青年東八郎もまた殉職し、谷博士によって記憶・経験
 をコピーされた超小型電子頭脳をもつ超高速戦闘ロボット「エイトマン」として甦る。 
 谷博士は某国(アメリカとしか思えないが)の依頼で研究開発した高性能ロボットが
 戦争に使用される事に嫌気を感じて完成体を1体、持ち逃げしていたのだな。 
 ここに、人間の意識と感情を持つ鋼鉄の男エイトマンが誕生するわけだ。

 

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 ボディはハイマンガンスチール製、
 脚部は超高速移動を可能とし小型
 原子炉のエネルギーで駆動する。 
 人間大の大きさになっているエイ
 トマンは内部に原子炉の冷却シス
 テムを持たず、加熱した原子炉を
 急速冷却するのにベルトのバック
 ルから取り出す”煙草”(実は冷
 却強化剤)を吸う。 
 喫煙ヒーローなのだ、
 アダルトだなぁ~~。 
 渋い、渋すぎる。

 

 人間であって人間ではないエイトマンは単純に敵を倒す・・・
 わけにはいかない。 
 化け物との戦いにおいても元は人間である場合などは悩みもすれば
 精神的に傷つきもする。 
 ましてや、自分を慕う助手やアシスタントの恋愛感情を考えると
 自分は人間ではないと告れるわけもない。 
 ・・・う~む、『スパイダーマン』もこんなじゃないか?
 エイトマンの武器はと言えば、何と言っても超高速移動、「弾丸よりも早く!」ってやつだ。 
 作中ではサブマシンガン(拳銃弾)を手づかみにしていたので音速以上はでるのだろう。 
 両手から原子炉のエネルギーを高圧放電させる、コミックの後半ではレーザー光線銃に
 超高速振動、超高速振動メス(エイトマンナイフと言うらしい)など結構武装が豊富になった。

 

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アニメ版では両腕からレーザー光線
はだしていないので、コミック版だ
けの武器だったかもしれない。 
勿論、心優しき鋼鉄の男は武器一つ
使うのにも細心の注意を払い、危険
性の高い場合は使用することも中止する。
ピンチは知恵でカバーしちゃうのだ。 
アダルトだねぇ~~ ホント。 
私が子供の頃に持っていたエイトマン
のソノシート・・・ぺらんぺらんの
レコードみたいなものだが・・の
B面の曲は「夜のエイトマン」という
曲だった。 
これがまた実にかっこいい歌詞で。 
ここに書くと著作権で怒られるので
書けないが今でも完全に唄える。 
赤いランプが~♪で始まるこれまた
アダルトな曲だ。

 

 昨今のヒーローもののエッセンス、目白押しのエイトマン。 
 モノクロ時代のヒーローだったが、少し前にリメイクされた。 
 主人公は東八郎ではなく時代設定も現代なのだが、通常スピードから
 加速する感じがふわ~っと描かれていて「おぉぉぉっ!」だったことを覚えている。 
 そうそう、残像がふわ~っと消える感じがいかにも超高速なのだ。 
 姿は見えないが鋼鉄の足が地面を蹴るたびに地面との火花が飛び、闇夜に火花だけ
 が近づいてくるという表現が綺麗だった。

 

 ロボコップやスパイダーマン、サイボーグ009などヒーローものの原形を詰め込んだ
 エイトマン。 もいっかいアニメでリメイクされたら毎週観るだろな。 
 いや、決して実写ではやってほしくない。 イメージ崩れる。


 

 ※2013.05.17 再編集しました。
  さすがにSF作家が原作書いていますのでSF考証は
  当時としてはかなりしっかりしたものでした。
  今でもそのまんまリメイクできるでしょう。
  ただ、マイクロ原子炉をもったロボットなので、今は
  時期的に色々あるでしょうけれど(苦笑)。