人は、

毎日あるものには、

慣れてしまうんだと思います。

 

 

朝起きる。

 

顔を洗う。

 

歯を磨く。

 

 

それと同じように、

 

僕の毎日にも、

"当たり前"がありました。

 

 

朝起きると、お弁当がある。

 

仕事から帰ると、夕飯がある。

 

洗面所へ行くと、新しいタオルが掛かっている。

 

ゴミ箱には、新しい袋が掛けられている。

 

子どもたちは、翌日の準備まで終わっている。

 

 

僕は、

それを一度も不思議に思ったことがありませんでした。

 

 

ある日。

 

会社で昼休みに、お弁当を開けました。

 

同僚と他愛もない話をしながら、

 

「今日のお弁当、なんか茶色っぽかったね。笑」

 

そんなLINEを妻に送りました。

 

 

深い意味なんてありませんでした。

 

いつもの軽口です。

 

 

しばらくして返ってきたのは、

「ごめんね。」

その一言だけでした。

 

その時の僕は、

「そんな謝ることじゃないのに。」

そう思っただけでした。

 

 

家に帰っても、

その話はしませんでした。

 

翌日も、

またいつも通り、お弁当がありました。

 

 

休みの日もそうでした。

 

僕が起きる頃には、

妻も子どもたちも家にいないことがありました。

 

 

「どこ行ったの?」

 

そう聞くと、

 

「公園。」

 

とだけ返ってきます。

 

 

昼前になると、

子どもたちの笑い声と一緒に帰ってくる。

 

泥だらけの靴を洗って、

 

洗濯機を回して、

 

お昼ご飯を作って。

 

午後には買い物へ行って。

 

夜にはまた夕飯を作る。

 

僕はソファで子どもたちと遊んでいました。

 

「今日は楽しかった?」

 

そう聞くと、

子どもたちは嬉しそうに公園の話をしてくれました。

 

 

でも、

妻がその日どう過ごしたのか。

 

僕は一度も聞いたことがありませんでした。

 

 

きっと、

全部、

当たり前になってしまっていたんです。

 

だから、

 

妻がどんな思いで、

どんなふうに休みの日を過ごしていたか。

 

考えることはありませんでした。

今思えば。

 

妻は、怒っていたわけじゃなかった

気がしています。

 

でも当時の僕は、

そう思うことすらありませんでした。

 

 

だって、怒るなら怒るで、

何か言うと思っていたからです。

 

 

文句を言うとか。

 

責めるとか。

 

泣くとか。

 

喧嘩になるとか。

 

そういうものを想像していました。

 

 

でも妻は違いました。

 

何も言わなくなったんです。

 

最初は、本当に小さな変化でした。

 

 

仕事から帰って、

「ただいま。」

と言う。

 

返事はない。

 

でも、夕飯はできている。

 

子どもたちはテレビを見ている。

 

妻は黙って食器を並べている。

 

 

「あれ、聞こえなかったのかな。」

 

そのくらいにしか思いませんでした。

 

 

朝も同じでした。

 

「行ってきます。」

 

返事はない。

 

 

でも、お弁当は玄関に置いてある。

 

ネクタイを締めながら、

「ありがとう。」

 

そう言うと、

小さくうなずくだけでした。

 

 

その頃の僕は、

仕事が忙しかったんです。

 

朝早く家を出て、

帰る頃には子どもたちは眠そうで。

 

休日も、

疲れて昼近くまで寝てしまうことがありました。

 

でも、それが普通だと思っていました。

 

 

家族のために働く。

それが僕の役目。

 

そう思っていました。

 

 

だから、

妻が何も言わなくなったことよりも、

仕事のことで頭がいっぱいでした。

 

 

当時のある日の夜。

 

妻が上の子の習い事の送迎に行かねばならず、

バタバタとしていました。

 

僕は在宅勤務の日で、

休憩でリビングに降りたんです。

 

 

その時に、妻がこう言いました。

 

「お迎えに行っている間、下の子を見ていてくれない?」

 

 

僕は何も考えずに、

 

「今日は仕事が立て込んでるから無理だよ。」

 

と返しました。

 

 

「そっか。わかった。」

 

それで会話は終わりました。

 

 

今思えば、

妻はあまり文句を言いませんでした。

 

でも、

そのころから妻は、

少しずつ言葉を減らしていたのかもしれません。

 

 

そして、だんだんと

 

返事がなくなって。

 

笑顔がなくなって。

 

目が合わなくなって。

 

 

「そのうち戻る。」

そう思っていました。

 

そして気づけば、

 

妻は僕と、

ほとんど話をしなくなっていました。

 

 

それでも、

 

毎朝お弁当はありました。

 

夕飯も並びました。

 

洗濯物も畳まれていました。

 

子どもたちは笑っていました。

 

 

だから僕は、

ますます分からなくなったんです。

 

妻は、

いったい何を考えているんだろう。

 

僕は、

何を見落としているんだろう。

 

 

そう思って、

少しだけ今までと違う目で

妻を見るようになりました。

ある日気づいたら、

妻は僕と目を合わせなくなりました。

 

 

話しかけても返事はありません。

 

 

朝、「いってきます」と言っても返事はない。

夜、「ただいま」と言っても返事はない。

 

まともに会話をしなくなって

数えると三ヶ月が経っていました。

 

 

正直、焦りました。

 

「俺、何かしたかな。」

 

「何がいけなかったんだろう。」

 

何度も考えました。

 

 

でも、妻は、

僕を無視するようになったのに、

 

お弁当は毎朝作ってくれる。

 

仕事から帰れば、

夕飯も僕の分までちゃんと並んでいる。

 

洗濯も終わっている。

 

子どもたちのお風呂も、

ご飯も、翌日の準備も、

いつも通り。

 

家の中は何も変わっていませんでした。

 

 

だから僕は、

 

「怒ってるわけじゃないのかな。」

 

「そのうち元に戻るのかな。」

 

そんなふうに思っていました。

 

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妻は、昔から頑張る人でした。

 

家事も育児も、

手を抜いているところを見たことがありません。

 

夜、子どもを寝かしつけながら、

僕はそのまま一緒に眠ってしまうことがほとんどでした。

 

 

でもある日、

夜中に目が覚めると、

妻は台所に立っていました。

 

静かなキッチンで、

翌日の準備をしていたんです。

 

 

朝になれば、

ゴミ箱には新しい袋が掛けられている。

 

洗面所のタオルは、いつもいい匂いがする。

 

子どもたちの水筒も並んでいる。

 

 

僕は、それを「当たり前の毎日」だと思っていました。

 

今思えば、

その"当たり前"を作っていたのは、

全部妻でした。

 

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思い返すと、

小さな出来事はいくつもありました。

 

 

ある日、お弁当を開けて、

「今日のお弁当、なんか茶色っぽかったね。笑」

なんてLINEを送ったことがありました。

 

深い意味なんてありません。

 

いつもの冗談のつもりでした。

 

 

返ってきたのは、

 

「ごめんね。」

 

その一言だけでした。

 

 

 

またある日。

 

妻が、

「今日は疲れたなぁ。」

と、ぽつりと言いました。

 

僕の答えは、

「俺も仕事で疲れた〜」

でした。

 

それで、その話は終わりました。

 

 

別の日には、

「今度の土曜日、友達と会おうって話があるんだけど…」

そう妻が言ったこともありました。

 

妻が友人と会うのは

珍しいことでした。

 

ただ、その日は

仕事の予定が入っていて

 

「ごめん。その日、帰り遅くなるかも。」

そう答えました。

 

 

妻は、

「そっか。」

と言って、それ以上何も言いませんでした。

 

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当時の僕は、本当に悪気なんてありませんでした。

 

 

仕事を頑張ることが、

家族を守ることだと思っていました。

 

だから、

家にいる妻の方が大変だなんて、

一度も考えたことがなかったんです。

 

 

むしろ妻は、家事も育児もちゃんとこなしていて、

子どもたちとも楽しそうに過ごしている。

 

そんなふうに見えていました。

 

でも、もしかしたら

家事と育児が大変なのかも知れない。

 

 

だから、

 

「もう少し家事を手伝えばいいのかな。」

 

「週末はもっと子供を公園に連れ出そう。」

 

そんなことばかり考えていました。

 

 

実際に、そうしてみたんです。

 

それでも、妻の様子は変わらなかった。

 

 

何かが違う。

 

 

僕は、妻の何を見落としていたんだろう。

 

何を聞き逃していたんだろう。

 

そう思って、妻を見るようになりました。

 

 

このブログは、

そのときから始まった僕の観察記録です。

 

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何かが違うと感じた僕の違和感は、

当たっていました。

 

僕は、ずっと

夫婦関係が壊れた原因は

「家事育児」だと思っていたんです。

 

でも、それは間違いでした。

 

 

実は、妻が苦しくなる「本当の原因」は

別のところにあったんです。

 

その原因を知るきっかけになったのは

あるメルマガでした。

 

ここに、置いておきます。

 

▶︎「苦しさの原因」を見つけられたきっかけ

 

無料で、配信はいつでも止められます。