今日は、ディズニー映画「南部の唄」を紹介していこうと思っています。
1946年にアメリカで製作され、ディズニーランドのアトラクション;スプラッシュ・マウンテンの原作とも言われている…実写とアニメ作品を融合した作品です。
原題;「Song of the South」➡(直訳;南部の唄)
上映時間;93分
【スタッフ】;
実写監督;ハーブ・フォスター
アニメ監督;ウィルフレッド・ジャクソン
脚本;モーリス・ラプト/ダルトン・レイモンド/モートン・グラント
アニメーション脚色;ビル・ピート/ラルフ・ライト/ヴァーノン・スターリング
原作;ダルトン・レイモンド/ジョエル・チャンドラー・ハリス
「ウサギどんキツネどん」
製作;ウォルト・ディズニー
撮影;グレッグ・トーランド
美術;ペリー・ファガーソン
アニメーション美術;チャールズ・フィリップ/ハロルド・ドハティ/ヒュー・ヘネシー/ フィリップ・バーバー/ケン・アンダーソン
音楽監修;チャールズ・ウォルコット
歌;レイ・ギルバート/アリー・リューべル/ジョニー・ラング/ハイ・ヒース/ロバート・マッキンゼー/アーサー・ジョンストン/サム・コスロウ/フォスター・カーリング/エリオット・ダニエル/ケン・ダービー
作曲;ダニエル・アンフィシアトロフ
【キャスト】;
エリック・ロルフ/ルース・ウォリック/ボビー・ドリスコル/ジェームズ・バスケット/ルアナ・パットン/メアリー・フィールド/ジョージ―・ノークス/ジーン・ホランド/グレン・リーディ/ハティ・マクダニエル/ルシル・ワトソンさんなど。
【ストーリー】;
19世紀終わりのアメリカ南部が舞台。
父親の仕事上のトラブルでアトランタから、母親の実家である祖母の農場に引っ越してきた少年ジョニー。
再びアトランタに戻る父を追って家出する途中、リーマスおじさんと知り合います。
リーマスおじさんの話してくれた「ウサギどんキツネどん」のたとえ話を聞いて、
ジョニーは家に一旦は戻り…家出を思いとどまります。
そうして、リーマスおじさんの小屋へ頻繁に遊びに行くようになり…
少年トビーと一緒にリーマスおじさんの動物のたとえ話を聞くのが少年たちにとって何よりの楽しみとなっていました。
ジョニーはまた、トビーの引き合わせで隣家の貧しい少女ギニーとも仲良しになります。
そんなある日、仲良くなった少女ギニーから犬を譲り受けたジョニーは家で飼いたいと母親に頼みますが…母親は元の所に戻してきなさいと言われてしまいます。
どうしても犬を飼いたいジョニーは、リーマスおじさんのところにお願いして犬を置いてもらいます。
犬のことを母親に秘密にしていたジョニーは、ひょんなことでその秘密がバラされてしまうのでした。
実写とアニメを合成したディズニー初の実写長編映画となった作品です。
【エピソード】;
▼原作は、新聞記者だったジョージア州出身のジョエル・チャンドラー・ハリスさん(Joel Chandler Harris)が、黒人たちの間に語り継がれていた動物寓話を新聞連載用にまとめ、「リーマスおじさんのお話」"Uncle Remus: His Songs and Sayings."として、1880年に単行本化したものだそうです。 この本は、日本では邦題が「ウサギどんキツネどん」になっています。 ▼この作品は、1947年度のアカデミー賞で主題歌となっていた「Zip-A-Dee-Doo-Da」という曲は歌曲賞を受賞しています。 ▼この作品は、ディズニー社が自主規制して封印されている映画だそうです。 その理由は、映画の時代背景である19世紀末のアメリカ南部の黒人の生活が現実とはあまりにもかけ離れすぎているという意見からによるものだそうです。 実際の19世紀末のアメリカ南部では、南北戦争(1861年~)終結後の奴隷解放令(1865年)にも関わらず、約200年に渡り奴隷として差別され続けた黒人たちにすぐに自由が訪れる事は無かった複雑な時代背景があったようです。 ▼ディズニーランドのアトラクションであるスプラッシュマウンテンが大きな問題にならないのは、原作である「リーマスおじさんのお話」(邦題「ウサギどんキツネどん」)をテーマにしているからだそうです。 最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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