帰り。


いつも車をとめている駐車場に


なにやら


おばさん達の人だかり。


近づくと


一人のおばさんが車庫入れ中。


何回も切り返して


悪戦苦闘している。


おれの車の隣に入れようとしてるもんだから


どうしようもないので、立ち尽くしていると


一人のおばさんが


「ごめんね。ちょっとだけ」


なんて言うもんだから


おれも一緒に見守ることにしたわけだけど…



これが


もう…


見てられない。


なんだったら

代わってあげたい…



「もう そうじゃない」


「あぶない。あぶない」



一台の車を囲んだおばさん達が


運転手のおばさんを応援している。



「がんばれ!」



なんか、それは違う気がするが…



なにはともあれ


何回もやり直して


やっとのことで


無事車庫が入れ終了。



その瞬間に


見守るおばさん全員が拍手の嵐。


すごく喜んでいる。



「上手!上手!!」



と叫んでいるおばさんも…


そうゆうことなのか?



まぁ しかし


なんだか


微笑ましかった。



その後


ほんのちょっとだけど


ビルの囲まれた夜空に


おばさんたちの拍手が


響き渡っていた。