さっき


ラーメンを食べ終わり道を歩いていると。


自転車に乗り


おれの前をユラユラと走る


おっさんが


突然、ダイナミックに転んだ。



ガシャン!!


という音と同時に


両手を大きく伸ばしたおっさんが


宙に浮いていた。


というよりも。


あの滞空時間から考えても


あれは間違いなく


飛んでいた


という表現が適切だ。



空飛ぶおっさんがいた。



ゴロゴロっと地面に転がり込んだあと、ムクっと立ち上がり。


何食わぬ顔で自転車を起こしているおっさんの背中。


垣間見えたおっさんの口元には、タバコ。


そんな状況でも


口にくわえたタバコを落としていない。


そんなとこが


なんとなく


粋である。