青信号の紳士

赤信号の紳士

ケンカをしている。

おかげで

世界が立ち往生しているのさ。

見物人は

やれここがこうだの

そこがどうだのって…

対岸の火事

ってところかな。

何も知らないくせにさ。

まったくいい気なもんだ。

大きな何かに

強く強く

引っ張られて

いびつに変形した

花びらから

死臭が漂う。

昨日までは、きれいな花束だったんだって。

後ろを向いた瞬間に

価値が消えちゃった。

根を失い。

せっかく。

地上に戻ったというのに

自生できないなんてね。

でも、それでいいって言うんだ。

昨日の思い出があれば

それでいいんだって。

そんなことってありなのかい。

夜になると

空っぽの缶コーヒーの中で。

ピエロが泣き出す。

顔のメイクが

落ちない。

落とせない。

って。

あんまり大きい泣き声だから。

ウカウカ眠れやしない。

そんなときは

大好物の甘い甘い

キャラメルを渡してあげるのさ。

コンビニの駐車場。

「前向きでお願いします」

と書かれた看板の前で

うなだれるスーツを着た王様。

もうしゃべることはできない。

息をすることしかできない。

なんでも

権力の座を奪われたんだって。

はじめから欲しがらなきゃよかったのに。

世の中の

無数のオツベルやカンダタ達は

きっと今だって

ぼくらを搾取しようと

隙をうかがっているのさ。

「うんざり」

しかなくて

悔しくて

たいくつで

地べたを這いつくばりながら

いつか

つぶれちゃうんじゃないかって思う

毎日でも

腹のそこから

笑えたり。

にっこり笑って

「許す」ことができたら

なんか

それでいい気がするんだけどな。



あ~ぁ


あったかい


うどんが


食べたい。