黄色い帽子を被り、耳栓をして、シャツをズボンに突っ込み

うっすらと汗をかいた青年と中年の間くらいの男性が

仮面ライダーの雑誌を食い入るように見ている。

それはもう、若干前のめりになってしまうくらいにね。


仮面ライダーの雑誌を見ている男性を、斜め後ろからボクは見ていた。


たまに何かブツブツ言っている。

声が小さ過ぎてよくは聞こえなかったが、

何かに納得しているような感じがした。

彼は、また仮面ライダーの新たな情報を得たらしい。


君もそんなんだったら、仮面ライダーになれたらいいのになぁ。

変身なんかしちゃってさ。

強くてかっこいいぜ。

今日も、秘密結社から地球を守るんだ。

誰かに改造してもらえるといいよなぁ。


この際、自主的に仮面ライダーになっちゃえばいいじゃん。


「趣味が高じて、仮面ライダーになっちゃいました」


みたいなさぁ。


「わたくし、昼間はコンビニで働いてますが、夜は仮面ライダーです」


かっこいいじゃん。掛け持ち。


今度、町で仮面ライダーを見かけたら、アナタだと思うことにするよ。


健闘を祈る。