後輩Tのテンションが高い。
話を聞いてみると、
「半額ですよぉ~。今日、全品半額なんです。ラーメン屋」
息巻いてしゃべっている。
ネットでその店のメニューを見ながら
「ほらぁ、このラーメンが半額ですよ」
「とんこつスープ白いですよ」
と、テンションが上がりきっている。
さっきから、ずっと笑いっぱなしだし。
彼女をそこまでかきたてるものは何なんだ。
半額という言葉の力をボクは実感したわけで・・・
そんなこんなで、Tの気持ちを汲んだボクと後輩OとTの三人でラーメン屋へ行くことに。
少し、いや、結構歩いて、ようやく目当てのラーメン屋に到着。
店の前の張り紙を見て唖然。
一気にテンションが落ちた。
『全品半額』
の下にちょこんと
『金券贈呈』
今日食べた分の半額分の金券をあげますよってことなわけ。
ガッカリですよ。
Tも完全に「やっちゃったわ、私」みたいな顔をしている。
どうするか3人で考えて、
来てしまったものはしょうがないし、まぁ入るかということでしぶしぶ入店。
店内は、さすがにほぼ満席状態。
奥のテーブル席へ通される。
さすがに込んでいるせいか、水すらもでてこない。
やっとおばちゃん店員がやってきて、
注文をする。
まぁうまけりゃいいな的な楽観的な考えでラーメンを待つ。
待つ。
ただひたすら待つ。
結構話しもしたぞ・・・と。
まだかと。
さっきから店員がラーメンを運んでいる姿を見ていない。
隣のおばちゃんがワールドカップを見に行ってきたらしい。
川口のPK止めたときの「この辺」で見てたらしい。
3人の顔から笑顔が消えていく。
いや3人だけでなく、店内の空気が殺伐としている。
みんなラーメンがきていない。
え?なにやってんの?忘れてんの?
みたいな感じがビシビシ伝わってくる。
ラーメン屋でこんなに待ったこと無い・・・
と、怒りも頂点に達しだした頃。
やってきました。
待ちに待ったラーメンがやってきました。
まぁ これでおいしけりゃ まぁ 待った甲斐もあるもんだ。
いただきます。
ズルルルルッ ズルッ
ふつうーーーーーーーーー!!!!!
てか どこにでもあるラーメンじゃん・・・
うぁ 完全にやられた。
ちょっとショックだもん。
3人は無言で食べつくし
そそくさと店をでた。
レジで金券をくれたことが、むしろ嫌がらせにすら感じた。
Tが申し訳なさそうに笑っている。
Oがガッカリしている。
まぁ しゃーねーか。