人間は時間は戻せません。
苦しいことや悲しいことがあって、あの時こうしてればよかった、こう言えばよかった、そんな後悔の念は生きていれば何度もあります。
その度に時間よ戻れ、と思ってしまいますが、どんなに念を込めても戻りません。
だから人間はその度に学習して、二度と同じ過ちを侵さないよう対策を練るんです。
それが社内でのルール作りだったりに繋がります。
例えば我々建設業ですと、ヒヤリハット運動というのがあります。
ハインリッヒの法則と言うのですが、300回のヒヤリハットがあった場合、29回の軽微な災害と、1回の重大事故が存在すると言う統計なのです。
つまり300分の一で死亡事故に繋がる重大事故があると言うことです。
なので、そのヒヤリハットを無くせば重大事故も無くなるという事から、毎日建設現場では朝礼などでヒヤリハットをなくす危険予知活動が行われています。
しかしそれでもどうしても生まれる事故だから、悲しみもあり後悔の念は消えることはありません。
どんな災害であろうとも、もし災害が発生してしまったら逃げずに真摯に捉え、二度と同じ過ちを繰り返さないよう自戒の念を込めルール作りに没頭する事。
小さな事故も事故は事故です。
安全にかつスムーズな工事と、先を読む力を身につけ、これからお客様に安心を与えて続ける努力は怠ってはいけません。
管理者だけでなく、職方の人間も同じです。
起きてからでは遅いのです。
怪我をした方も痛いし、周りにいた人にも迷惑をかけてしまいますから、自分は大丈夫だと過信しないよう努めていければと思います。
改めて我が社でもそういった事例をもっとリアルに感じて頂き、今後の安全な現場作りをしていかなければならないと思いました。
私はまだまだ未熟者。
視野を広げ、これから先何十年も…いや、一生に渡り無事故無災害を誓える企業体制を作ろうと思います。
同じく同業他社の皆様も、自社のみならず、関わる全ての方々に安全、安心を与える企業作りに専念してください。
もし亡くなったりしてしまったら、遺族の方も与えた側も見ている側でも、心に一生の傷を負う事になります。
どうか、御安全に。