お疲れ様です。



上の子以来、サピの入試分析会に行ってきました歩く

前はコロナ禍でしたが・・・




以下、備忘録程度に内容を記載します昇天

なお、同じ講演が来週あるらしいこと、記載内容に間違いがあるかもしれないことなどについては、

ご容赦いただければと思いますオエー

あくまでも備忘録(その結果としての情報共有)ですので、ご理解いただけますと幸いです真顔




以前、NN桜蔭説明会の記事も書きましたので、よろしければにやり




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🔹総論

1 はじめに

「教科別入試問題分析2024」の8〜11ページに記載されていることは言及しないので、読んでおいてください。

 ※SAPIX(マイページ)から申し込めば、資料だけ(動画配信も?)でも近隣の校舎で受け取ることは可能だと思います。

 ※また、以下で記載するページ番号はすべて「教科別入試問題分析2024」のものです。


2 今年(2024年)の入試トレンド

一言で言うと、「安定志向」である。

・女子の傾向

 最難関層の生徒の志望の多様化

 →御三家のみならず、豊島岡・渋幕・渋渋・広尾など

 実質的に第一志望が2つあることも(桜蔭・渋幕など)

 また、1月入試の結果、渋幕が不合格だったことから、2月志望校を変更することも


・男子の傾向

 特段変化はなかった。

 早稲田と駒場東邦が人気となり、難化が予想された。

 具体的には、SAPIXオープンでは前年比10〜20%増であった。

 しかし、実際には早稲田が約3%増、駒場東邦が約5%増にとどまった。

  →チャレンジ層が受験を回避


 また、今年から筑駒の学区が広まった。

 しかし、SOでもそれほど増加しなかったし、実際にも約5%増であった。

 この増加量は、広まった学区在中のサピ生の筑駒志願者とほぼ同等。


 ただ、繰り上げについては、筑駒が多く、開成が少なかった。

 →双方の学校に合格した受験生が開成を選択したことを意味する。

  理由は、①自宅との距離の問題、②開成の校舎が新しくなった、③開成の海外大学への進学実績増加と推測できる。


3 来年(2025年)以降の受験生に対して

①学校選びについて

(1)学校訪問

 受験校には、「必ず」「子どもと一緒」に学校見学に行って、雰囲気を感じることが必要

 学校側もミスマッチを恐れている

 ある学校の校長に「伸びる生徒は?」と質問したところ、「うちの学校が好きな生徒」との回答があった。

  →それだけ、在学中に学校に馴染めるか・楽しめるかが大切


(2)「変える」良さ・「変えない」良さ

 どうしても、目にとまる情報は「変えた」と言うものになる。

 反対に、「変わらない(変わっていない)」というものは目にとまりづらい

 しかし、もともと良質なものを提供していれば「変える」必要がない

 意外と重要な視点である。


(3)偏差値を過信しない

 偏差値は人気のバロメーターではある。

 しかし、「人気校 ≠ 我が子に合う学校」である
 子供に合う学校選びを


(4)受験パターン

①メリハリある受験(チャレンジ校・相応校・安全校)

②可能な限り、早い「合格」の確保

③サンデーショック

 2025年はプチサンデーショック、2026年はサンデーショック

 主に女子の受験傾向に変化が起こる

 もっとも、フェリスは2026年は2月1日を維持するとの発表あり

 また、「サンデーショック」ということは、優秀層にしてみると「サンデーチャンス」である。

 受験日程より、まずは、学力向上が先決である。


(5)成績が伸びる子供の特徴

①観察力が鋭い

 同じものを見ても、得る情報が段違い

 いろいろなものに「関心」「興味」を持つことが大切

②授業を大切にする

 人の話を「集中して」聞く

 メモを取る

 →板書(解答)を写すのみではなく、授業内容(教師の「雑談」や他生徒の「別解」を含む)をキチンと復習する。

  メモを取るということは、話の内容を要約・整理する力が必要(頭を使っている)

③コツコツ頑張る

 入試は年々難化している

 小学生の実力で解ける問題としては限界が近づいている

 そこで、切り口の違う問題が出題される

 これを解くには、基本的な事項をキチンと理解していることが必要(丸暗記はダメ)


→②・③は、いつからでも即座に実践可能である。


(5)保護者のサポート

①中学受験は「子供」にとっての自己実現の場である

 「親」の自己実現の場ではない

 スポーツで例えるなら、選手:子供、コーチ:塾、マネージャー:親、である。

 親にも「共感力」が必要。

 例えば、子供の頑張りを理解できるか。

 子供がミスした時、「こんなミスしてたら落ちるよムキー」なのか、「もう少しで目標達成だねウインク」なのか

 同じことを言っているが、言い方によって全然異なる。

 プラスイメージが重要である。

 また、これは、子供の状況を正確に理解していないと、このような声掛けはできない。

②不安と上手に付き合う

 「勉強に完成なし」という言葉がある

 これは、勉強というのは一つできたとしても、次から次へと勉強すべきことが出てくる。

 すなわち、勉強は一生終わらない(完成しない)。

  →出来ないことを考えるより、出来たところを考える

 受験が終わるまで不安は消えない


🔹算数

1 全体的傾向

 出題傾向に大きな変化なし

 典型題で合否が決まる

 地道な学習が必要

 入試における要求水準は、年々上がってきている

 解法の「丸暗記」はだめ

 対応力が求められる問題が増加


P26 吉祥女子・学習院の問題

 ちょっとしたアレンジがある問題に対応できるか。

 昨年(2023年)は、アレンジしすぎた問題が多く、ほとんどの受験生が解けずに差がつきにくかった。

 そのため、今年は「ちょっととしたアレンジ」


2 注目問題

P25 開成

 2024にまつわる問題。

 2024=2✖️2✖️2✖️11✖️23というのは、全受験生が知っていた知識。

 これを前提に、「253(11✖️23)」の一つ下の「252」に気が付けるか。

 「252」の特性に普段の学習から気がつけるか

 数字遊びの大切さ・考える楽しさ


P25 豊島岡・駒場東邦

 2〜22の偶数の平方数を全て足すと2024

 単なる知識として知っているかではない


P27 桜蔭

 円周率(π)を「S」として解かせる問題


P27 駒場東邦

 正11角形の問題


P32 麻布


P28 鴎友学園

 自ら図を補う必要がある(平行四辺形を折る問題だが、折る前の図しかない)

 書くことができれば、比較的簡単な問題


→共通するのは、あらかじめ問題用紙に記載された図のみでは解けない


P30 開成

P31 武蔵

→類似する問題が出題される


p31 早実・青学

→データを活用する問題。統計。

 「中央値」「最頻値」という用語の確認を前提に解かせる


3 今後の学習

・能動的に学ぶ姿勢が必要

・試行錯誤しながら、食らいつく姿勢

・学ぶ場所はたくさんある(SAPIXはその最たる場である)


🔹国語

1 はじめに

「味噌をつける」とは、どういう意味か知っていますか?(武蔵で出題)

この場では意味(こたえ)を言わない。

「みなさんは、答えがわからない状況は嫌いですか」(後の出題傾向への布石トーク)


2 出題傾向

・入試に使用された文章のうち、3分の1が1年以内に出版・2分の1が2年以内に出版されたもの。

 →現代で話題(問題)となっているテーマが出題されている

・例えば、SNS(豊島岡・芝)

 ネットの情報に振り回されていないか(鵜呑みにしていないか)

 キチンと自分の頭で考えているか

 他者の評価に惑わされていないか

・麻布

 母親の評価にとらわれた男児の物語

・「きみの話を聞かせてくれよ」

 駒場東邦のほか2校で同一箇所が出題される

 →周囲の評価を気にするかどうかという内容

・早稲田

 生物学的には男・心が女の登場人物が、「人魚(人なのか、魚なのか)」の役をやる

 →ジェンダー問題


2 出題傾向

一連の出題から

①自分とは異なる他者への理解

②「(自分が)わからないこと」につきあう

 →安易に答えを出すのではなく、考える(SNS・ジェンダー問題など)

③大学の共通テストを意識した出題

 会話や図・表から論述する
と小括。


冒頭の「答えがわからない状況が嫌いか?」との問い。


3 今後の学習

(1)自身と異なる立場への理解

 共感力(経験値)

 これは、成功体験のみではなく、失敗した経験によって蓄積される

 自ら経験(失敗)しないと、共感はできない

(2)粘り強く考える

 「わからない」として安易に諦めない(一定数いる)

 記述の空欄は絶対にダメ。とにかく手を動かす。

(3)言葉の知識を大切に

 子供だからといって「わかりやすく説明する(接する)」のは、果たして良いことなのか。

 むしろ、大人と同等に接することが重要なのではないか(大人としての日常会話)


🔹理科

1 はじめに

入試問題は、学校からの「最初の授業」である。

「授業」からどのような生徒に来てほしいのか推測できる。


2 出題傾向

(1)基本的(標準的)知識

 今年は多く出た。

 もっとも、中学受験における「基本的(標準的)知識」のレベルは上がっている。

 これは、①一昔前であれば難しかった問題が毎年出ることよって「標準的」になる、②単なる知識ではなく「ひと手間」加えられるようになったため

・物理

 P49 早稲田

・化学

 p52 市川

 →溶解度の問題が多かった

 P53 聖光

 図がなく、説明だけの問題。正しく読解できれば難しくはない。

・生物

 開成(細かい知識問題。この中で昆虫はどれか。完答形式)

・地学

 P56 慶應普通部

 見慣れない図


→総じて、いずれも取りこぼせない問題である。


(2)発展的な内容

見たことがない題材やグラフが出題

純粋に難易度が高い

・物理

 P51 サレジオ

 ドップラー効果。音に関する問題は全体的に難しかった。

 他の学校もドップラー効果について出題

・化学

 P53 海城

 硫酸銅の溶解度(ものすごく難しい)

 受験生は「溶解度」に関する問題は苦手な傾向にある

・生物

 その場で対応を求められる問題が多く出題される。

 例えば、コロナの抗原検査キッドの仕組み、動物にGPSを付けての調査(違うかも?)など

 いずれも、事前に知識として知っているとは考えにくい問題。

 リード文を正確に読み取ることができるか、わからなくても粘り強く取り組めるか


(3)色々なものに興味・関心・経験しているか

P55 慶應普通部

 キャンプでの薪の組み方(薪の種類・火力を高くするにはなど)

 カレーの作り方(じゃがいもを最後に入れる理由など)

P54 女子学院

 トマトを切った時の断面


その他、「ネッククーラー」に関する問題など、身近なものが題材となる。

地震(関東大震災・東日本大震災)に関する問題(関東大震災から10年)


宇宙や月に関する問題(2024年1月から2月に宇宙関連ニュースが結構ある)

年始に地震もあった


P49 芝

 野球における打球の軌跡の問題(大谷選手の影響か?)

 大リーグでは、全打球の放物線をデータ化している


3 学習方法

(1)各分野の基本的(標準的)知識を確実にする

(2)難問を諦めない。手を動かす。満点を取る必要はない(部分点)

(3)身の回りにアンテナを。日常的な疑問に関心を。


🔹社会
1 はじめに(出題傾向)
 ①丁寧な学習がなされているか
 ②与えられた資料を丁寧に読み取ることが出来るか
 ③世の中の出来事を「自分と関連すること」として意識しているか

2 各論
(1)丁寧な学習
・基本的な知識をきちんと押さえているか
 より具体的には、「漢字で書けるか」「数字を覚えているか」
・普通のことを普通にできるか
・今年の開成で「人物名10名を漢字で書け」との問題が出た。
 内容としては、非常に簡単である。
 しかしながら、このような簡単な問題で合否が決まる恐れがある。
・重ね重ね、基本的なことをキチンとできるか
 ⇔中学校としても、このような基本的な知識が疎かな生徒が多いと理解しているのでは
・桜陰の出題では「正誤組み合わせ」の問題が出る。
 消去法が使えない。文章と選択肢を正確に読む必要がある。
 ⇒いずれの知識も難しくはないが、これを「正確に」押さえているか。

(2)与えられた資料を丁寧に読み取ることが出来るか
・年々、資料の分量が増加している。
 または、見たことない資料が出てくる。
 ⇒読解力・忍耐力が試されている
・切り口が変わっている出題
・統計の問題
 統計を盲信してもよいのか。
 例えば、年間の気温のデータから「●●は日本で一番暑い」とは言い切れない理由を述べよなど。


(3)世の中の出来事を「自分と関連すること」として意識しているか
・生成AI
 筑駒の出題では、生成AIは結果として「思考と会話がなくなる」との問題意識。
 AIへの過信に対する警鐘
・物流2024年問題
 日常生活において、物流がいかに不可欠であるか
 「ポチる」ことによって、社会がどのように動いているのか想像(理解)できるか
・日本の教育
 世帯年収と教育の質に関する議論
 知識は調べればわかるのに、何故学校に行く必要があるのか

・架空の生徒会選挙
・バーチャルウォーター
・リユース、リサイクルできないものとは
・今後、ユーチューバーが高収入を目指せない理由は
 ⇒このようなことを普段から意識して生活する。
  例えば、駅で一部の改札のみ広くなっているのか、スーパーにカット野菜はなぜあるのかなど。

3 学習姿勢
①手を動かす・労を厭わない
 学校ではタブレットが使用される
 しかし、中学受験では手を動かして問題を解くしかない

 わからないことがあっても、わかるところ紐解くしかない
②資料を読み込む
 世の中には「タイパ」という言葉が流行っているが、タイパをは真逆。
 ひたすら読み込むしかない。
 忍耐力が必要
③世の中の出来事について、常に関心を持つ


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では!



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