【ミゆキサンにツイテ】四日市小2女児失踪事件考2 | 人はパンのみにて生くる者に非ず 人生はジャム。バターで決まり、レヴァーのようにペイストだ。
さて、この奇怪な怪文書についてだが「真正」である可能性が高いように思われる。作者はかなり本気なのである。(怪文書の内容とその解釈については 雑感ブログ を参照願いたい)

それは冒頭の文で既に分かってしまうのだ。「ミゆキサンにツイテ」とある。被害者の名前は「ゆき」、微妙に間違えているわけである。加えてこの怪文書、父親宛に投函されていたものであるが、実はその父親の名も微妙に間違えている。これはもう、意図的、である。特に冒頭の「ミゆキ」に注目したい(他の箇所では「ミユキ」と表記している)。「ゆ」だけひらがな。作者は分かっているわけである。被害者の名前が「ゆき」であること、そして自分が意図的に間違えている、言い換えをしていることをアピールしているのである。「ゆき」ちゃんのことを、これから意図的に「ミユキ」ちゃんと表記する…そのことを「ミゆキ」と云う表記で表現しているわけである。自分は真実を述べているのだと云う思いを込めて。この後の文章も同じように意図的に変な表現をして客観的事実とは距離を取る、しかしこれは真実・真相なのである、と云うことを強烈に読み手へ向けてアッピールしているわけである。

この「ミゆキ」でピンとくるものがあった。真正の可能性が高いのでは、と云う感触があった。

それから「サカイノ クスリヤの居たトコロデハナイカトオモウ」と云う箇所。サカイノクスリヤ=小西行長、居たトコロ=平壌と云う解釈だが、94年の段階で北朝鮮を持ち出す「センス」の良さ。この時点ではまだ、早い。北朝鮮拉致は未だ陰謀論扱い、知る人ぞ知るもの扱い。例外として蜂谷真由美経由での「李恩恵」の存在があった位であり、ましてや子供が北朝鮮へと云う発想が神秘的である。つまり真正、と云うことではないのか…と云うところである。

兎に角、この作者は「北」アピールが凄い。「ハッカンジゴク」「カムチャッカノハクセツノ冷タサ」「ダッタン海キョウ」…とことん、北アピール。被害者は北へ連れていかれたと連呼。カムチャッカ「半島」→朝鮮半島、韃靼「海峡」→対馬海峡。そして、その「北」は表向き、地名を使っているロシアではなく、北の朝鮮なのだと云う脳みそが溶けんばかりの決死の訴え。「ミゆキ」だよ? 分かってるよね、忘れないでね、と云う訴え。

普通、何の技能も事情にも通じていないこんな子供は役に立たないので、拉致対象とはならない。個人的には、松岡伸矢君も北の拉致だとは思っていない。しかしこれは例外的に広い意味での拉致なんだろうなと思うものである。「日本人の子供が欲しかった」と云うピンポイントの需要があったと云うことであろう。北朝鮮に住む日本人妻、この人が子供が産めない身体であり、且つ日本のことを懐かしがって日本人の子供が欲しい…より正確には日本語が不自由なく喋れる子供が欲しいと云うところで、そうすると必然的に日本人の子供と云うことになるわけだが…を強く要望し、白羽の矢がこの被害者に立ってしまったと云うことだろうと推察するものである。女の子であると云うところもポイントである。女の子なら髪の毛をいじったり、ファッション等で気分を紛らすことが出来る。女の子なら成長した後もよき話し相手としてそばに置き、家事の手伝いなどもしてくれるだろう…男の子を得た場合よりも、母親気分を大いに味わえると共にパートナー的な存在にもなり得ると云うものである。