努めて救済されるべし1 | 人はパンのみにて生くる者に非ず 人生はジャム。バターで決まり、レヴァーのようにペイストだ。
3月15日にAKB48グループセンター試験の結果が発表されたが、
http://akb48taimuzu.livedoor.biz/archives/53138035.html
向井地美音がダントツの1位だった。例によって上位16人が選抜メンバーとなって特別楽曲に参加する権利を得るものだが、2位から16位までの得点差と1位と2位の得点差が全く同じ22点だったことが、向井地のぶっちぎり感を余計に際立たせる。

現在、AKB48のシングルCDは、名義上はAKB48…つまりはAKB本店と云うことになっているが実態としてはAKB48グループのCDとなっている。表題曲選抜メンバーの半数前後が支店メンバーによって占められ、センターを支店メンバーが務めることもある。去年の総選挙投票券付シングルのセンターは栄支店の松井珠理奈と博多支店の宮脇咲良(一応、本店にも兼任扱いで在籍)、総選挙結果反映シングルのセンターは当然ながら、ダントツの1位だった博多の指原莉乃だ。表題曲以外に収録される楽曲についても、支店選抜によるものが複数存在し、逆に本店各チームに割り当てられた楽曲と云うのがこのところ収録されない流れになっている。

その結果、シングルCDの中で一曲も参加曲のない本店メンバーは別働隊扱いされてきたチーム8と研究生を除いても20人を超える状態となっていた。本店メンバーはチーム8を除くと約60人、ここから研究生を除くと40人ちょっと。つまり別働隊と研究生を除いた本店直属正規メンバーの半数が1曲もCDに参加していない…しかし握手会には出るわけである。これは支店ではありえないことで、各支店もまたCDデビューしているが、何かしらの参加曲はあるものだ。

こんな状態であるものだから、本店メンバーやそのファンたちの不満は高まる一方だった。表題曲選抜も、収録曲参加メンバーも、支店メンバー、それに加えて今作では坂道シリーズのメンバーまで居る。


したがってこの「センター試験」は、本店の干されているメンバーにとっては願ったり叶ったり、千載一遇のチャンスだったわけである。「AKB48」グループに関する問題が出題されるわけだから当然、本店関連の出題が多くなるわけでもあり、支店メンバーよりも本店メンバーの方が有利だ。この企画は不満を溜め込んでいる本店メンバーやファンたちの声を運営が受け止めた上で、単に消火・消化させる「非生産的」な形で応えるのではなく、グループの活性化を図る形に昇華させた上で消火・消化をもする意図を持ったもののように感じられた。人気や序列など一切関係なく、メンバー各自の努力のみに委ねられたのである。

上位16人の名前を眺めると例えば8位の佐々木優佳里…干されとして知られているメンバーである。3位の岩立沙穂も人気の割に…と云うところがある。この2人は総選挙でランクインしているから総選挙結果反映シングルには参加しているのだが、それ以外にはなかなかお呼びが掛からない。しっかりと機会を活かしている恰好となった。ところが…!

この企画を初めて知った際に思ったのは、「これは田北にセンターを獲らせるための企画のようなものだ」と云うことである。田北香世子は、プロデューサー気質を持ったメンバーで件のプロレス企画にも「プロフェッサー田北」のリングネームで参加している。神戸大学でアイドル論の講師を務め、AKBオタクとして認識されてもいた。田北ほどキャラ立ちしてはいないが、大川莉央などもその系統。2人とも人気が無いし干されてもいる。当然、CDには一曲も参加していない。

しかし蓋を開けてみれば田北は1点及ばず17位、大川は2点及ばず19位だった。