五香幼稚園の跡地の石の敷かれた駐車場にバイクショップが簡易にできていて、
そこに紺色のレトロなデザインの可愛いバイクが一際目を惹いた。
店のおじいさんとおじさんが「あんな男の付き合いで酒に金使ってるより、ずっとマシだ。」と言う。
おれはそのバイクにまたがってどっか行く。
その内段々道が解らなくなってきて、仕舞いには明らかにヨーロッパの何処かの道を走っている。
そこは少し近未来の様で”AKIRA”に出てくる様なバイクにまたがる白人がちらほらいる。
どうしようもなくなくなってきて電車で帰る事を決める。
地下鉄へ至る階段を下ると、何処からか女の人の声が聞こえる。
「ご覧。そこから哀れな姿が見えてくるよ」と。
その声の導きに従い傾斜の緩やかな階段を下ると、
5m程もある雄のライオンが目を閉じ大きく牙を剥き死んでいる。
そこを過ぎると更に導く声がして、「もっと行くと更に汚いものが見えるよ」と言う。
そうして階層を下ると腐乱臭を放つ大きく口を開けたカバの生首があった。
そしてまた誘う声。「左の階段を登っておいで。」
階段を登る度に生き物の死体が踊り場に置いてあって、食物連鎖の順番で並んでいる。
階層を上がるごとにその死体は天井から降りて来る巨大な足に踏み潰されてゆく。
階段を導かれ登るごとに、その光景を幾度と目にした。
最後の階層なのだろうか?
辿り着くと大量の撒かれたケチャップと刻んだタマネギが飛散していて、おれがケチャップの海に踏み潰される。
気が付くとおれの座るマックのカウンターテーブルに女の店員が「ハンバーガーになります」と言っておれにハンバーガーの乗ったトレイを渡す。