私たちが納めた税金で、命が処分されている現実をご存知でしょうか? | ぶー子の動物相談室

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元ペットショップ店員、現動物看護士による人と動物の関係学。
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こんにちは!


ぶー子です♪

いつもブログを読んでいただき、
ありがとうございます(^^)



さて、先日、
私が勤務している動物病院に、
保健所から保護したワンちゃんが来院されました。


その時に、
私はふと自分が保健所に行った時のことを
思い出しました。


命を飼っている以上、
知りたくない現実から目を逸らさず、
しっかりと現実を見つめ、
そして、自分に何ができるのか、しっかり考えること。


これが何よりも大切だと、私は思います。







日本では約12万匹以上の犬や猫が
1年を通して処分されています。


身勝手な飼い主が犬を捨ててしまうことや、
パピーミルと呼ばれる子犬を大量に「生産」する悪徳ブリーダーが
主な原因と言われています。


犬や猫は何も悪いことをしていないのに、
なぜ理不尽にも殺されなければならないのか。


なぜ、生まれてきた命の期限を、
人間が身勝手に決めることができるのか。





殺処分の方法は、みなさんご存知の通り、
炭酸ガスによって窒息死させる方法です。


「ドリームボックス」と呼ばれるガス室に運ばれた犬や猫たちは、
苦しみ悶えながら死んでいくのです。


残された遺体は焼却炉へ。


すべて、身勝手な飼い主や、
商売至上主義の心ない悪徳ブリーダーが犬や猫を捨てたり、
流行の犬種などを母犬に無理をさせて大量に生ませていることで
引き起こされているのです。


犬や猫は生き物ですが、
現在日本で行われている「生体販売」というペットの販売方法は、
一般的な小売業の流通システムと同じになります。


つまり、生き物の犬や猫を、
「モノ」として扱っているのです。。


このシステム自体を変えることはなかなか難しいと言われていますが、
在庫がある状態で、売れ残ったものは処分。


この悪循環は決して良いこととは言えるはずがありません。


こうして売れ残ってしまった犬や猫は、
行政が受け皿となっているのが現状です。


殺処分のため、ガス室に運び込む犬や猫。


行政の職員は
「自分らもやりたくてやってっるわけじゃない」とため息をもらします。


「ここにいたら、おかしくなりそうだ」と辞めていく人も、
多いと聞きます。



殺処分場には、
身勝手な人間に翻弄された犬や猫にせめてもの弔いをと、
慰霊碑が建てられているのをご存じでしょうか。


嫌なことは行政がすべてやってくれると、
甘えた考えを持つ飼い主が多いのがとても多く、
とても信じられません。





殺処分は地方自治体や行政が行っているということは、
つまり私たちが納めている税金が使われているということです。


犬や猫を殺すための炭酸ガスも、
ガス室を完備した施設も、
遺体を燃やす焼却炉も、
殺処分を行うための人件費もすべて税金。


何だかばかばかしいと思いませんか?


殺処分ゼロが実現出来たとき、
こうした税金が「無駄遣いだった」といえるのではないでしょうか。








犬や猫は生き物です。

当たり前のことですが、
生き物を飼うことは「命」と毎日向き合うことになります。


命を飼うことは、とても簡単なことではありません。


なのに、
非常に簡単に飼うことができてしまう。。


人生のパートナーとして迎え入れる覚悟が出来なければ、
決してペットなど飼ってはいけないのです。



人間ってなんでこんなに身勝手な生き物なのでしょう。

しかし、
こんな身勝手な生き物に、動物はいつも付き合ってくれています。


いつ見捨てられてもおかしくないのに。。


いつまでも、いつまでも、付き合ってくれる。


そんな動物達に、私は頭が上がりません。

どうか、そう思ってくれる人間が増えることを願うばかりです。


そして、
このブログを読んでくれている飼い主さん達が、
少しでも共感していただけると、嬉しい限りです。






ぶー子

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