DYNAMIC CHORD feat. Liar-S芹本編感想【ネタバレ有】

ヤベーやつ、には変わりないんですけどクリアした今だと芹のことを嫌いになれない私がいます。

仁菜のことは任せられないけれど芹√の芹も仁菜も好きですよ私。では、スタート↓

結崎芹(cv:柿原徹也)

明るくて人当たりが良く、世渡り上手なバンドのリーダー。

Liar-Sの前身・S-leeperを結成した張本人。

誰とでもすぐに打ち解けられるので、業界に知人が多い。

頭の回転が早く、どんなことも要領よくこなす。

感想

芹√の流れとしては朔良√と同じく朔良に近づいていってそれを協力する芹、というところから関係が始まります。

芹のことを信頼し懐いている仁菜、芹がやべえやつと聞いていたり共通バッドをやった私としてはハラハラして仕方ありません。

そして、芹の闇を垣間見えるイベントが一つ。

芹にデートに誘われその際に夕食を食べる仁菜。しかしそこで勧められたお酒を飲んだ際にそのまま眠ってしまう仁菜。

それもそのはず、芹が睡眠薬を盛っていたに他なりません。

眠りこける仁菜をホテルに運んだ時の芹サイドの芹の独白がまじでやべえのなんの…

「俺のキスでは目を覚さない。それはそうだ。俺はこいつの王子様ではない。こいつを殺した、王妃本人なのだから」

「俺のことを、見てほしいよ。仁菜…」

勝手に睡眠薬を盛っておいて、勝手に仁菜の知らない間にファーストキスを奪って置いて何言うとんねん！

って話ではあるんですが、めちゃくちゃ私この芹のセリフ好きなんですよね…童話になぞらえられるのに弱いのもありますし、芹にとって仁菜でなければいけなかった理由が隠れているような気がして…

その後、芹のせいで眠らされたことを知らない仁菜は目を覚まし芹を信じ切ったまま家に返してもらう。

その際の芹の仁菜の両親から信用を得る言葉の数々に今後の展開を思うと頭が痛くなってしまう私でした。

その後も仁菜は芹に言われるがまま朔良と親密になっていくが、ある日朔良はライブ前に仁菜に応援され本気で歌おうとする。しかし、メンバーとの音がバラバラで結果は前と変わらず虚しいLiar-Sの音となってしまいそれがますます朔良を落ち込ませ朔良をがっかりさせる結果となってしまう。

それから朔良と疎遠になった後連絡があり仁菜は会いに行く。

そこで朔良が仁菜に告げたのはもう会いに来るな、あんたに会いたくない、あんたに会うと本気で歌わなきゃって気持ちにさせられる

という言葉だった。

それでも諦めずに朔良に向き合い続ける仁菜だったが無防備すぎる、と言われ朔良にキスされてしまう。

その後も朔良にその先のこともいまの俺だったら出来ちゃうけど？と言われ逃げだす仁菜。

ここ、まじで朔良の正論でしかないし何も言わずに仁菜を襲うことだってできたはずなのにそれをしないのが朔良の優しさだな～～って思いました。

そしてそんな仁菜の弱さに付け込むように現れたのは芹。

芹の車に乗せてもらいながら仁菜は芹の家へと訪れる。

そこで仁菜は先程あったことを芹に話すと芹の様子は豹変する。

朔良が変わってきたことじゃないか？と言う芹にでもキスなんて…といい募る仁菜に芹はキスをして、そして押し倒す。

朔良にされたキスだって嬉しかったんじゃないか？俺の事を朔良だって思ってていいから、と言って仁菜を組み敷き芹は仁菜の【ハジメテ】を奪うのだった。

翌朝、芹が出て行ったあと仁菜も芹の家を出るがその後仁菜に襲い掛かるのは朔良のファンからの過激ないじめだった。

そしてそれを助けたのは芹で、仁菜が芹の手を取ったことをいいことに仁菜の両親に恋人同士であると嘘を吐いて自分の家に仁菜を住まわせるようになる

仁菜はぐるぐると優しい芹と仁菜をいじめたがる芹の間に挟まれ考え、そして分からないながらも芹からの暴力的な愛情を受ける日々が続き、精神をすり減らしていくこととなってしまう。

ある日のこと、芹が仕事で呼ばれてしまったことから一人で（タクシーでだが）帰る仁菜。

芹がまだ帰らない中朔良からの連絡が入り朔良に会いに行く仁菜。

そして、朔良のずっと抱え続けてきた悩み、歌えないわけ、本気で歌わなくなったわけを聞く。

メンバーには言わないと言う朔良にもどかしさを感じていると芹からの電話が入り迎えに来ると言う。

芹が迎えに来るまで側にいると言った朔良は芹が来たらすぐに帰っていく。

しかし、芹の家で仁菜は乱暴に抱かれてしまう結果となってしまう。

芹は朔良に嫉妬したんだろうな～～ってことが分かるイベントではあるんですが芹に嫌われていると思っている仁菜は分からないまま。

そして芹が隠してきた仁菜へのいじめの証拠も外に出たことで見てしまった仁菜は芹の家でただ芹の帰りを待つだけの空虚な日々を送ることになる。

しかし、ある日芹がライブをやるというのについていくことに許された仁菜は外へ出ることが叶う。

これを機に逃げだそう、と最初のうちは思っていたのにそのチャンスが訪れた瞬間足が重くなってしまう。

そしてそんな仁菜が知った真実は最初のうちは朔良のファンによるいじめだったが、途中からは芹が意図的に作りあげ仁菜を悲しませるためにやったものだった

その協力者である芹のファンに芹がキスを贈っているのを見ながら仁菜は自分以外には触らないでくれ、キスをしないでくれ、と懇願する。

すると、ファンの女には飽きたように押しのけると仁菜の手を引きホテルへと連れていく。

また乱暴なことに及ぼうとする芹だったがそれを押しとどめ仁菜は芹の本心に触れる。

そして芹の口から聞かされるのは仁菜にとって衝撃の事実だった。

ある日、初めて仁菜に会った日仁菜が芹にとって特別になった日。

仁菜の言ったある言葉が芹の胸に深く刺さっていった。

「…ここにいる人たちは、みんな欲しいものをご両親から与えてもらえて何不自由なく生活してきた人ばかりなんだろうなって…」

「え？」

「…私、家が厳しいんです。ずっと厳しくしつけられていて、高校を卒業した後の進路も、全部両親が決めてくれるんです。だから…私は、未来に対して悩むことがない。」

「私は自分の手で、将来を探したいんです。家や寮っていう箱庭を離れて、大きな世界で、自分のやりたいことを見つける…そんな普通の子がするみたいな人生を、私は歩んでみたいんです。だから今、そのたっめの計画を立てていて…って、い、いきなり変なこと言ってしまいましたね。すいません」

「計画って？」

俺が質問すると、お前は嬉しそうにぱっと顔を明るくさせてた。

「わ…私、外部の大学を受験しようと思っているんです。まずはそうやって、外の世界のことを学びたいの」

「……」

「これ、私の父には内緒にしてくださいね。きっと、すごく心配するから。父が快く許してくれるといいんですが…」

そのことを芹に懐かしそうに離され仁菜の中にもその記憶が呼び戻される。

「お前の言葉は、それまで将来に何の目標もなく過ごしてきた俺の気持ちをかなり抉ってきた。」

「パーティーが終わってからも、しばらく俺はお前の事を引きずってた。あんな、いかにも世間知らずなお嬢様ですら自分らしく成長しようと努力してるのに…俺は、そんなことしたことなかったなって」

「悔しいやら情けないやらで、それから俺はとにかく興味を持ったことにはなんでも挑戦することに決めた。」

「その時、思いついたのが――バンド活動だった」

「…それがS-leeper？」

「ああ、そうだよ。S-leeperは…お前の言葉をきっかけに発足したバンドなんだ」

これがまあ衝撃的であり納得でもありました。

それほど芹にとって仁菜が特別な人間であり執着するに値する人物である根底にあるんですから。

今の芹を形作ったのは仁菜と言っても過言ではない気がします。

そして二年前のあのライブで仁菜をステージ上から見つけて電話をかけて連絡を取った。

S-leeperを仁菜の言葉をきっかけに作ったバンドを音楽を喜んでくれた仁菜に嬉しくなった。

芹にとって、仁菜に認められることが最上の喜びなんですよね…。

だけどそれから二年が経ち、Liar-Sが壊れそれで悲しそうな顔をする仁菜を見て、芹は歪んでしまった。元々歪んでいたのかもしれないですが

全然自分の思い通りにならない仁菜に対して苛立ちと悲しみが膨れ上がって、憎くなった。

自分のバンド、Liar-Sを否定する仁菜を壊したかった。目標をなくしたLiar-Sのメンバー達によって仁菜がめちゃくちゃにされてしまえばいい――

そう思って芹は仁菜に【トモダチ】を任命し芹√で朔良と仲良くなるようにけしかけたのだ、と告げる。

まだハルちゃん√残ってますが一番真相√に近いようなそんな気がしました。

そんな芹の抱えてきた秘密を受け止め、思っていたことをメンバーに言ったらいいと助言するが首を横に振るばかりの芹。

仁菜はそんな芹にはじめて自分からキスをした。

芹のことを【かわいそう】と評価して、わざと煽るようなことも言って。

でも実際、芹評価で【かわいそう】は妥当だよな、とも思いました。

「私は…そんなかわいそうな芹君のことを、受け入れてあげる。」

「は…？」

「だって、ほっておけないんだもん。」

「誰よりもしっかりしてると見せかけて、本当は誰よりもずるくて子供っぽくて、嫉妬深い。そんな芹君のことを…放っておけない」

「この気持ちがただの同情なのか、恋なのかは分からない。でも…芹君の心の痛みは私が全部引き受けたい。この役目を他の人には渡したくない」

「お願いだから…芹君の想いは、私だけに向けて。他の女の人には、ぶつけないで」

「私は、ずっと…芹君のそばにいるから…」

芹√の仁菜まじで好きだな～～～～～～～～～～って思いました。

そして翌朝芹がいないことに気づき、探し当てた場所では朔良に芹が掴みかかっていた。

芹は全て、抱えてきたものを嘘偽りなく吐き出しそれに誘われる形で朔良も打ち明ける。

そして、Liar-Sも復活、再始動に向かい――夏フェスに向けて新曲作成がはじまり、仁菜は芹の下を離れ家へと帰されなぜだか寂しい日を送っていた。

そんなある日、芹から連絡があり二年前のあの日、再会したあの公園で会っていた。

新曲が出来たんだ、という報告と共にこれまで仁菜にしてきたことを謝ろうとする芹の言葉を遮る仁菜。

「ねえ、芹君…芹君のしたことは、許せないよ。ようやく芹君のもとから離れられて心底ほっとしてる」

「…でも、私は…この数日間、寂しかった。」

「芹君がそばにいなくて……」

「芹君がそばにいなくて、寂しかった。芹君に、会いたくて仕方なかったの」

「私の心をこんなにも芹君でいっぱいにしてしまったあなたのことを…私は許さない。ずっと許さないから。だから…」

「責任を取って、ずっと私の傍にいてください」

「……」

「それでも、お前は…俺と一緒にいる気があるのか？」

「それは…」

「…芹君のそばにいてあげられる人なんて、私しかいないでしょう？」

「…お高く止まっていたお嬢様が、すっかり落ちたもんだ」

「お高く止まっていたつもりはないけど…私を変えたのは芹君だよ。」

「私が、芹君の人生を変えたように…芹君が、私を変えたの」

最高～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～！！！！！！！！

芹がクソなのは変わらない事実なんですけどどの√でも芹はゲーム開始前から仁菜に人生を狂わせられたと思うと狂わせ、狂わせられ会う芹√の関係がめっちゃ好きだな…って思います。

それに、芹√の仁菜が一番仁菜らしい気もします。

その後は夏フェスで復活を遂げてEDです。

くっついた後の芹視点で好きなセリフがあって、

仁菜は俺の事を【かわいそう】だと言ったけれど、そんな不安定な俺に捕まってしまった仁菜は俺と同じくらいかわいそうだと思う。

なんですけど、互いに家が裕福だからこその鳥籠生活で互いに【かわいそう】な生き方をしてきて、そんな二人が歪みながらも惹かれ合うのもやっぱ運命なんだろうなって感じます。

芹仁菜は運命カプですね・・・・・・・

芹、案外嫌いになれなくてずるい好きです。

でも、朔良のことがもっとずっと好きになれた√でした。

次は本編ラストのハルちゃんです！どんなブツを抱えているのか見当がつきません！

それでは、今回はこの辺りで！ﾎﾅ ｻｲﾅﾗ(*´ ˘ `*)ﾉ