【シネマ】野のなななのか | お気楽りーまんの気まぐれブログ

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「野のなななのか」を配信で観ました。

2014年に公開された大林宣彦監督による芦別を舞台にした作品。

 

経営していた病院を閉めて資料館にしてゐた元医師の光男(品川徹)が亡くなり、葬儀、初七日、四十九日に至るまでを、過去と今を行きつ戻りつしながら描いてゆく。

 

葬儀で集まる子や孫、そしてひ孫。そこに謎の女性信子(常盤貴子)が現れることで、光男の過去が明らかにされてゆく。

樺太でのソ連軍の侵攻、3.11、14時46分。輪廻転生、死者と生者との対話、記憶の伝承。そして間を取り持つ中原中也の詩集。炭鉱町の歴史に戦争の記憶、「まちおこし」の名のもとで作られた露天鉱跡のカナディアンワールド。

 

震災直後の作品であり、戦争に加へて原発についても強いメッセージが伝はつてくる。スクリーンで観そびれたけど、無理してでも劇場に足を運べばよかつたと思ふ。