横浜ベイスターズの周辺が騒がしい。
三木谷氏は、TBS株買収前から横浜球団の売却先を確保し、そしてTBS株の買収を行ったたという。
村上氏も、TBSに横浜球団の売却を持ちかけている。
ナベツネ氏もこのスタンスを容認する発言を行っている。
そして、USENの宇野氏が、横浜球団の買収に意欲を持っているという。
しかし、TBSの現経営陣は、横浜球団の売却は考えてない!と断言している。
常識的に考えれば・・・・
買収する側がいくら球団の売却先を先に根回しし、そして株の買収を行ったとしても、現経営体制が維持される限り、売却を決定するのは現経営陣である。
そして、その経営陣が買収があらかじめ用意したレールに素直に乗るとは考え難い。
さらに、もし用意されたレールに乗れば各方面からの反発も容易に想像できる。
いくら、球団経営に熱意が無いといわれるTBSでも安易に乗れるものではないだろう。
それは、三木谷氏も「想定内」のはずである。
では、何故このような話がふって涌いたのか?
そして、この話が真実味を持って語られる背景がもう1つある・・・・
横浜ベイスターズがTBS傘下になったのは、2002年のマルハの同球団からの撤退を受けて。
この時、マルハの持つ横浜球団株は、横浜球団株を20%前後持つニッポン放送に売却される方向で交渉が進んでいた。
しかし、当時のニッポン放送はフジテレビの親会社。
そしてフジテレビがヤクルト球団株を持つことから、野球協約に抵触する恐れがあり、ニッポン放送への売却が見送られた。
そして、突如売却先として浮上したのがTBS。
TBSは、横浜球団株の譲渡を受ける変わりに、野球協約に定められた新規加盟料を免除された。
このTBSへの譲渡をリードしたのがナベツネ氏・・・・
そう、TBSが横浜球団株を持つこと自体、ふって沸いた話であったし、ドタバタ劇の中で、ナベツネ氏主導でそれが行われていた。
そして、準備なく横浜球団株を持ったTBSは、球団経営にあまり熱意を持っていないと言われることが多い。
そして、今年・・・
楽天のTBS株買収が無くても、11月のオーナー会議でニッポン放送の持つ横浜球団株の譲渡先が話し合われる予定になっていた。
これは、ニッポン放送がフジテレビの完全子会社になったのを受けてのもの。
そしてその譲渡先は、TBSしか無いと言われていた。
そう・・・
球団経営に熱心でないTBSは、さらに球団株を引き受けるための資金を用意しなければならない事態になっていた。
そこでふって涌いた、楽天のTBS株買収と横浜球団売却先の動き・・・
ナベツネ氏が横浜球団売却に言及する背景は、このようなTBSの熱意の無さと微妙にリンクしている。
ナベツネ氏が言及したことで、TBSが「仕方なく」横浜球団を売却する動きが加速するかもしれない・・・
ここまでは一般的な見方・・・
しかし、私にはこの騒動も含めて、三木谷氏の恫喝に見える。
拙ブログ「野球にストックオプションは相応しくない。そして買収の最大の対抗策は・・
」でも記したが、買収への最大の対抗策は、時間を掛けることである。
買収する側は、できれば一気呵成に勝負を行い、そして早期決着を図りたい。
これは、買収資金の調達先を考えれば、自然に理解できる。
例えば、村上氏であれば年間30%の配当を約束して資金を集めているのである。
今回の三木谷氏は、銀行から調達したとされるが、実際はゴールド万サックス証券の影もちらつく。
それであれば、利率も高い。
堀江氏は、トイチ金融と変わらない利率で最後の資金を調達したと言われる。
時間を掛ければ掛けるだけ、買収する側は不利なのである。
そして、買収側にはもう1つ背負う宿命がある。
矛盾するようだが、株価の維持。
村上氏や堀江氏のように、売りぬけることを目的とするならば、株価は高騰していなければ、損をする。
株価を上げるためには、まだまだ買い増すぞ!と市場にプレッシャーを与え続けなければならない。
そのプレッシャーが、阪神電鉄株の場合、球団上場というブラフ。
そして、TBSの場合横浜球団売却?
先週末から今週にかけて・・・
TBSの新株予約権発行の是非問う経営委員会のメンバーの諸井氏が三木谷氏は「ウソツキ」だと発言した。
楽天の国重副社長がTBSの傘下に入っても良いと発言している
株価は、下落基調に転じている。
そして、横浜球団の売却先を確保しているというニュース。
特に、横浜球団売却先を三木谷氏が確保しているというニュースは、傲慢以外の何ものでもなく伝わる。
どれも、三木谷氏にとって潮目すら変える程の重大なニュースである。
しかし、これらのアドバルーンが1つを除いて事前に想定されていたとしたら、見える光景は一転する。
三木谷氏にとって、想定外だったのは諸井氏の「ウソツキ」発言。
この発言がでてから、国重氏が「柔軟」なスタンスを見せ始めた。
そして、それだけでは不足すると見るや、横浜球団の売却先情報をリークした。
そしてUSENが名乗りを上げた。
一気にここまで情報が出ると、三木谷氏の傲慢さよりも、横浜球団の売却先が脚光を浴びる。
さらに、傲慢であっても楽天がある程度の影響力を行使できる株式数を保持している以上、球団売却は論議のテーブルに乗る。
これは、TBSの経営陣が売却を否定しても、議論は出る。
そう・・・
諸井氏の発言から転じていた潮目を、三木谷氏の傲慢さを見せつけることによって、強引に引き戻そうとしている。
横浜球団売却の話題は、こんな三木谷氏の恫喝から出ていると考えた方が良さそうである。
しかし・・・
この手法では、業務提携を行えたとしても「実」を得ることはできない。
相手に感情的なしこりは残る。
楽天の迷走は決定的となった。
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