ウインの一次募集が締め切られました。最終的に満口となったのは10頭。現3歳世代がかなり苦戦している状況を考えると、「それでも結構売れたな」というのが率直な第一印象です。もちろん、募集馬の出来と現3歳世代の成績は別物ではありますが、クラブ全体として勢いがあるとは言いづらい中で、これだけ満口馬が出たのは少し意外でした。一方で、自分が高く評価していた馬が順当に売れているケースもあれば、「この馬がここまで売れるのか」と思った馬もあり、その辺りを見比べてみるのも募集の面白いところ。今回は、特に気になった馬を中心に、自分の事前評価と実際の売れ行きを照らし合わせながら振り返ってみたいと思います。
No.1 ウインアキレアの25 父ベンバトル 満口 【自己評価:A】
馬格もありますし、ベンバトル産駒の中では1、2を争う存在だと思っています。自分も最後まで出資候補として検討した1頭でした。それでも申し込まなかった一番の理由は、やはり母系にサンデーサイレンスの血を持たないこと。まだベンバトル産駒はサンプルが多いわけではありませんが、現時点では母系にサンデーを持つ馬の方が結果を出している印象が強く、そこをどうしても気にしてしまいました。
もちろん、馬そのものの出来は良いと思っていますし、走られてもまったく不思議ではありません。むしろ走られたら「やっぱり馬を見て買えば良かったか……」と後悔する可能性も十分ありますが、現時点では期待半分、不安半分。今後かなり気になる1頭です。
No.2 ウインアグライアの25 父ベンバトル 【自己評価:B】
この馬には申し込みました。満口にはならなかったため、無事に出資確定です。評価自体はBとしましたが、個人的にはかなり気に入っている馬。母系にはサンデーサイレンスの血が入っていますし、馬格も十分。プロフィールだけを見れば、かなり買いやすいベンバトル産駒だと思っています。しかも5月生まれの遅生まれ。現時点でもサイズがあるだけに、ここからさらに成長する余地が残されているのも魅力です。
一方、母ウインアグライアは2歳時からオープンで活躍し、3歳時には若駒Sを勝利。母系からは早熟性も期待できます。「遅生まれだからデビューが遅い」というタイプではなく、順調なら比較的早い段階から動けるのではないかと期待しています。価格も手頃だったので、正直もっと売れると思っていました。この売れ行きは少し意外です。まだ出資を検討している方がいるのであれば、個人的にはおすすめしたい1頭です。
No.4 ウインシャーロットの25 父ベンバトル 残口わずか 【自己評価:A】
動きだけなら、今回の募集馬の中でも上位クラスだと思いました。非常に軽さがあって、いかにも走りそうな雰囲気があります。一方で気になるのは馬体の小ささ。遅生まれなので今後の成長は期待できるものの、現時点ではもう少しサイズが欲しいところです。さらに価格はNo.1、No.2のほぼ倍。馬の出来が良いのは認めつつも、価格まで含めて考えると、自分にはどうしても「お得感」がありませんでした。それでも残口わずかまで売れているのですから、やはり動きの良さを高く評価した人が多かったのでしょう。この価格帯でもしっかり売れるあたり、募集馬を見る皆さんの目もシビアだなと思います。
No.6 ウインマリリンの25 父タイトルホルダー 満口 【自己評価:A】
これは人気になるだろうと思っていましたが、やはり早々に満口。母がウインマリリンというだけで注目度は高いですし、父タイトルホルダーとの配合も話題性十分です。ウインとしてはかなり高額な部類ですが、それでもあっさり売れてしまうのですから、母の実績はやはり大きいですね。自分にはなかなか手の出せない価格だったので、最初から現実的な出資候補ではありませんでした。こういう馬は出資していないからこそ、ある意味気楽に成長を見守れます。果たして母のような活躍馬になれるのか。今後の育成過程を楽しみに見ていきたいと思います。
No.7 ウインルーアの25 父タイトルホルダー 残口わずか 【自己評価:C】
この売れ行きは、今回かなり意外でした。母ウインルーアは自分の元出資馬なので、当然この馬への出資も考えました。ただ、ルーア自身がゴールドシップ産駒で、どちらかと言えばスピード不足に悩まされた馬。そこにタイトルホルダーですから、個人的には「少し重さが強く出すぎるのではないか」という不安がありました。そのため評価はC。
とはいえ、遅生まれながら馬格はありますし、これからさらに成長する余地もありそうです。馬体を見る限り、まったく走らない馬だとも思っていません。それでも残口わずかまで売れるとは思っていませんでした。元出資馬の仔だけに、これで走ったら嬉しいような悔しいような、非常に複雑な気持ちになりそうです。
No.11 ダイワベスパーの25 父タイトルホルダー 満口 【自己評価:A+】
未勝利引退となった元出資馬、ウインデイブレイクの弟。「今度こそ」という思いもあり、この馬には申し込みました。配合面はかなり良いと思っていますし、タイトルホルダー産駒の中でも上位評価。馬体もしっかりしていて、個人的にはかなり走ってくるのではないかと期待しています。
ただ、一口7万円という価格は少し気になっていました。ウインで7万円となると決して気軽に買える価格ではありませんし、そこまで人気にはならないのでは……と思っていましたが、蓋を開けてみれば早々に満口。完全に読み違えました。自分は実績がほとんどないので、おそらく抽選はかなり厳しいでしょう。この馬は走ると思っているだけに、もし抽選で落ちて、その後活躍されたら相当悔しいですね。
No.13 フェイブルネージュの25 父ブリックスアンドモルタル 満口 【自己評価:S】
今回の本命です。自分の評価はS。募集馬全体を見ても、この馬が一番良いと思っています。いわゆる「社台配合」という点にも魅力を感じましたし、血統、馬体、価格のバランスまで含めて、自分としてはかなり買いやすい馬でした。当然ながら申し込み。しかも最優先枠を使いました。早々に満口となったので抽選は避けられませんが、最優先を使った分だけ多少はチャンスがあると思っています。
この馬については、「取れなかったら仕方ない」と簡単には割り切れません。それくらい欲しい1頭です。今回の募集馬では一番走ると思っているだけに、何としても抽選を突破したいところ。本当にお願いします!
No.17 ウインキートスの25 父エピファネイア 満口 【自己評価:A+】
これはもう、売れる要素しかないですよね。母ウインキートスに父エピファネイア。血統だけでもかなり魅力がありますし、馬体の出来も良い。人気になるのは当然だと思っていましたが、この馬も早々に満口となりました。自分も価格を考えなければ出資したかった1頭です。
ただ、さすがに自分の予算では簡単に手を出せる金額ではなく、最初の段階で候補から外しました。こういう馬が普通に走ってくると、「やっぱり高い馬は高いだけあるな」となりますが、果たしてどうなるでしょうか。
No.18 ウインジェルベーラの25 父ゴールドシップ 残口わずか 【自己評価:B】
この馬も、ここまで売れたのは少し意外でした。ゴールドシップ産駒ですし、カタログの社長コメントを読んでも、スピード競馬への対応について若干不安を感じさせる内容だったと思います。
それでも残口わずか。もちろんゴールドシップ産駒には根強い人気がありますし、ウインとの相性もありますから、一定の支持を集めるのは分かります。ただ、自分としてはまだ半信半疑。この馬については、今後の成長と育成でどれくらいスピード感が出てくるかを見てみたいですね。
No.19 ウインシャトレーヌの25 父タイトルホルダー 満口 【自己評価:A】
牝馬の中では上位評価でした。売れるだろうとは思っていましたが、満口まで行くとは予想していませんでした。母ウインシャトレーヌの仔では、父エピファネイアのウインベアトリスにも出資しています。ベアトリスはかなり期待していたのですが、現状では思っていたほどの結果を残せていません。そのため、この馬には「妹はどうなるのか」という意味でも注目しています。父がタイトルホルダーに替わって、ベアトリスとはかなり違ったタイプになりそうですが、果たして姉を超える存在になれるでしょうか。
No.22 ウインマイティーの25 父スワーヴリチャード 満口 【自己評価:A】
母ウインマイティーの実績を考えれば、満口になるだろうと思っていました。父スワーヴリチャードというのも魅力的ですし、血統だけを見ても人気になるのは当然でしょう。ただ、自分は動画を見た時の少し臆病そうな雰囲気が気になりました。もちろん、募集時点の仕草だけで競走能力を判断するのは危険ですが、性格面は競走馬にとって無視できない要素です。さらにウインとしては高額。そのため、自分の中では早い段階で出資候補から外しました。能力そのものは高そうなので、気性面が成長とともに良い方向へ向かえば、かなり面白い馬になるかもしれません。
No.25 ウインリバティの25 父タイトルホルダー 満口 【自己評価:C】
今回、最も売れ行きが意外だった馬の1頭です。牝馬で遅生まれながらしっかり馬格がある点は評価しています。ただ、血統を見るとどうしても重さを感じる配合で、自分はスピード面に不安を感じて評価をCまで下げました。その馬が満口。これは完全に自分の予想を上回りました。
理由を考えると、やはり価格でしょうか。比較的安価でタイトルホルダー産駒に出資できるというのは、大きな魅力だったのかもしれません。こういう「自分は低評価だったのに人気した馬」が走ると一番勉強になります。数年後、自分の見立てが正しかったのか、出資者の皆さんの判断が正しかったのか。答え合わせを楽しみにしたいと思います。
No.27 コスモメリーの25 父ビッグアーサー 満口 【自己評価:S】
この馬も自分の本命級。評価はSです。全兄のウインモナークに出資しているという縁もあり、今回も申し込みました。さらに2歳の全兄ウインガラハッドが新馬勝ち。それもあって、ある程度人気になることは覚悟していましたが、締め切り直前で満口となりました。ビッグアーサー産駒らしい分かりやすいスピードタイプを期待できますし、兄たちの実績があるという安心感もあります。こういう血統はクラブ馬として非常に買いやすいですよね。この馬も抽選対象。何とか縁があってほしいところです。
以上、気になった馬を中心に一次募集の結果を振り返ってみました。改めて見ると、自分の高評価馬はかなり売れていました。その意味では「見る目は間違っていなかった」と言いたいところですが、問題はその馬を実際に取れるかどうか。今回、自分が申し込んだのは4頭。
No.2ウインアグライアの25は出資確定しましたが、
No.11ダイワベスパーの25
No.13フェイブルネージュの25
No.27コスモメリーの25
の3頭は抽選対象となりました。
特にフェイブルネージュの25とコスモメリーの25はS評価。ダイワベスパーの25もA+評価なので、できれば全部欲しいところですが、さすがにそう甘くはないでしょう。
実績のない自分にとっては、ここからが本当の勝負です。募集馬選びでどれだけ悩んでも、最後は抽選という運任せ。こればかりはどうしようもありません。せめて最優先を使ったフェイブルネージュの25だけでも……いや、できれば3頭全部お願いします(笑)。
果たして何頭取れるのか。
結果発表を楽しみに待ちたいと思います。