9月中旬だと云うのにまだまだ真夏日です。


熱海の起雲閣に行って来ました。

元々は、熱海の三代別荘と称された名邸が基になり、昭和に旅館になり文豪達に愛され、旅館閉館の後熱海市が買い取り熱海市指定有形文化財として管理しているとっても素敵な建物です。





向田邦子作品に出て来そうな玄関。


入館料は大人610円。

入口でスリッパに履き替え、ガイドさんから5分位おおまかなこの建造物の歴史的なお話を伺います。


あとは、広い建物を順路に従い自由散策。



こちらは優美なサンルーム。

ステンドグラスとモザイクタイルが本当に綺麗ラブラブ

建具も昔のまま窓の枠は木です。



暖炉。

マントルピースの飾りが仏像キラキラ

西洋風を受け入れても、ここは頑なに?


応接セットも昔のまま。

座ったりしちゃいけません。

そっと撫でて。



ヘリンボーン張の煉瓦?タイル?







素敵なステンドグラスがあちらこちらに。



長持ちの装飾も素敵ラブラブ



黒光りする竹の天井とアンティークのドアが

大正時代の西洋と東洋が混在した美を感じる



照明も天井装飾も、懐かしく繊細。


次回は大正浪漫な衣装で再訪したいと思います。





落ち着く空間。

畳敷の廊下とガラスの桟の多い掃き出し窓。

幼少期の実家を思い出す。

夕暮れ時、雨戸を閉めるガタガタ音がちょっと怖かったっけ。



起雲閣。

熱海港近くで熱海は何度も来ているのにこちらは初めて知りました。

素敵なアンティークが綺麗に保存されていてうっとり。

お庭も素敵で散策出来るのですが、暑くて断念。


谷崎潤一郎や志賀直哉や、太宰治が心中の2週間前に滞在していたとか文豪達の滞在したお部屋も残した書なども展示してありました。


熱海市が買い取っただけあって、趣味のサークルなどの展示以外のお部屋も沢山あり地元の方で賑わっていました。


私のような、アンティークやモボモガ好きだけじゃなく文学愛好家の方々、庭園愛好家の方々にも興味深い場所でしょう。



こちらは、喫茶室やすらぎ 

 

ひと回りした最後にあります。

丁度ひと休みしたい所。



お抹茶とお饅頭のセットを。

来宮神社のクッキーもおすすめされてつい頂きました。

商売上手なマダム爆笑


違和感あり聞いて見たらこちらはこの建物では新しく、昭和45年頃旅館のお客様のバーとして作られた場所との事。


同系色のサイケデリックなステンドグラスの天井照明や

チューリップ型のぶら下がり照明。


こればこれでノスタルジー。


黒猫のタンゴとか、夢は夜ひらく(←宇多田ヒカルちゃんのママ)とか、ショッキング・ブルーのヴィーナスとか、ドリフのズンドコ節

が流行っていた時代ですって。


サイケデリックな格好でゴーゴーダンス?

ちょっと時代的にズレてるかも?だけど、加賀まりこさんの若い頃の映画を観たくなりました。