いよいよラストに向かう『虎つば』ですが、先日の伊藤沙莉さんが登場された『あさイチ』での、プレミアムトークは録画しておいたので、思わず色々な流れを思い出しては、伊藤さんの涙と共に、もらい泣きをしたりしながら見入ってしまいました。

 

まだ終わってないドラマではありますが、私の中で(あくまでも私個人の中で)この作品のクライマックスは、優三さんを戦地に送り出す場面と、終戦直後の流れの中で、寅子がその優三さんとの思い出の場所で、日本国憲法を読みながら、再び道を開いて行こうと決意をするあたりかな?と、改めて思っています。

 

もちろん、今の社会に対して色々と問題を投げかけてくれることはいいことだとは思いますし(ことに、先日の原爆裁判の流れが史実にそっているというあたりなど)今なお、まるで解決していない?いや、ひどくなっている?と思うような部分もあるように感じてしまいます。

 

脚本家さんがドラマを通じて、あまりに色々と描きたいものが多すぎて(そのようにも感じてしまいますあせる

そのせいか、見ている間に考えることが増えてしまって、妙に疲れてしまうのは、単純に私の体調不良だけの問題ではないと思うのです。

 

百合さんの認知症(当時は、痴呆と呼ばれていたはず)のケアをお昼のお手伝いさんだけで、ハードな仕事を続けていく寅子達だけで、深夜の介護も続けてゆくことは、いかに大変で難しいことなのかとかなどは・・・特に!!

 

子供の頃、父や母の本棚の中で見つけた有吉佐和子さんの著者『恍惚の人』は、珍しく母が私が読むのを反対した本でした。

 

同じ作者でも『華岡青洲の妻』は、読むのをすんなり許してくれたのに?という不思議に思う気持ちと同時に、装丁は明るい感じではあるものの『恍惚の人』というどこか奇妙にも、でも魅力的すら感じるタイトル、けれど、母が読むことを禁止した言葉の中に、普段の母とは違う厳しさを感じたことで、長らく不思議な気持ちで眺めていた事を記憶しています。

 

その内容を知るには、ある程度の時間を使いましたが・・・・・

読み終えて、母が読むのを反対した気持ちがわかりました。

 

意外だったのが、この本がベストセラーになったのは、昭和47年だったそうです。

今週末の寅子達が原爆裁判と向き合っていた頃より、まだまだずっと先だったのですね。

来週はまた時間が飛ぶようなので、東京五輪などは終わった頃でしょうか?

 

私は最近はよく「昭和世代だもんねー!!」と、友達とも話すことが多くなった世代ではありますが、一昔前は「東京五輪の後」に生まれた世代だと、若者扱いされた時代もありました。

それがいよいよ平成生まれの世代が活躍されてる方が多い中で、「昭和世代」という感覚が生まれたような気もしますが、少しここで「はて?」と、思うのです^^;

 

終戦したのはそもそも昭和20年です。

 

そこから終戦後の激動と苦悩の時代を経て、私が生まれて育った時代には、三種の神器が揃い、今から思うと、まだまだ子供が多くて、学校でも楽しいと思えることが多く、もちろんスマホもSNS的なものはなく、「不幸の手紙」が回ってくると焦る?困る?程度のもので、専業主婦だった母に愛情たっぷりに育てて頂きましたラブラブ

 

「昭和」という時間の中で何が起こっていたのか?のかを改めて考えさせられる今回の朝ドラ『虎につばさ』は、日々、変化してゆきます。

そんな中で、「昭和世代」という言葉を軽く使えないような気までしています。

 

後半に入ってからは、色々な声が聞かれるようですし、私も見るのに疲労を覚えてしまうような時もありますが、それでも、毎日録画しておいて、必ず見ています。

 

特に原爆裁判の史実をこんなにもきちんとした形で描いてくれたこと、「政治の貧困を嘆かずにはおれない」という言葉をしっかりと放映してくれたことには、ある種の勇気が必要だったのでは?とも思います。

この流れの史実について記載されたリンク先です。

 

 

 

さて、見ている人の中で引っかかっている方も多いであろう、あの東大に入学していった「みさえさん」については、これから描かれるのでしょうか?

まだまだ佳境が続くであろう、そして登場人物達もリアルに年を重ねてゆきます。

多少の疲労を感じたとしても、最終回まできちんと見つめていくことになりそうな朝ドラです。

 

伊藤沙莉さんの魅力と素晴らしい演技力、そして共演者さん達との暖かいつながりも感じたプレミアムトークを通じて、ますますの応援の気持ちも含めながら!!