Kバレエシネマは諦めた私ですが、そんな私が行けたのは、ショパン国際ピアノコンクールの覇者である、ラファウ・ブレハッチのリサイタルです音譜

実は初めての生ブレハッチなので、ドキドキしていましたが、彼は想像以上でしたっ!!

 

登場した途端に、ショパンに似ているという面差しやどこか華奢さを感じる雰囲気にもホォっとしてしまいました。

 

 
そんなブレハッチは出す音色はもちろんですが、演奏している姿も美しい。
特に音が止まった時に、ふわりと手を持ち上げる、その姿には見惚れてしまいます。
 
ショパン国際ピアノコンクールでは、マズルカ賞を始め、ポロネーズ賞、コンチェルト賞、ソナタ賞のすべて総なめしたというブレハッチが演奏してくれたのは、こんなプログラムでしたっキラキラ
 
美しいノクターンではじまり、ポロネーズの『幻想』は、最初こそ、最近見ていたブーニンの苦悩している姿を思い出してしまったものの、すぐにブレハッチの美しいポロネーズの世界に引き込まれてゆきます。
 
『英雄』では、これぞショパン!!と心から言いたい緩急ある深みのある、繊細なのに雄々しさも感じさせる演奏で、大拍手に包まれてゆきました。

 

 

 
けれども、彼の深淵な世界により引き込まれていったのは、休憩後の後半のプログラムからより一層、だったようにも
ドビュッシーのベルダマスク組曲の麗しさは、もう・・・・キラキラ
 
『月の光』で、その輝きを放つのはもちろんのことでしたが、個人的には大好きなその後の『パスピエ』で、我慢できずに涙がこぼれてきました。
ドビュッシーがイタリアの仮面喜劇に抱いた幻想を描いたという、そのイメージ通りの繊細で、けれど、不思議な新鮮さをも感じさせてくれる、どこかみずみずしい彼の演奏は続いてゆきます。
 
モーツァルトは、ピアノ・ソナタは11番イ長調(トルコ行進曲つき!)を朗々と歌い上げるかのように演奏してくれて、その音に美しさには感銘。
 
そして、シマノフスキの12の変奏曲で、この豪華なリサイタルをより豪奢にしてくれました。
 
何度もも鳴り止まぬ拍手に答えてのアンコール曲。
静かに美しく深いエンディングでは、彼の可愛らしいバイバイも見せて頂きました。

 

 

 

まだまだ続くブレハッチも演奏ツアーということもあり、自分の体調も考慮して出待ちは控えました(笑)