生のバレエ公演の感動は、最近はめっきりと友人達の感想やTLで追うのみの生活が続いてます。
そんな時だからでしょうか。
このドキュメンタリーは本当に素晴らしくて、熊川さんのおっしゃる通り、心に沁み入りました✨
と、同時に私はTVerのおかげで、この番組を見る事ができましたが、本来なら録画したい番組です。
ぜひ、全国放映で再放送をしてほしいとも思う内容でした。
今のような時代だからこそ!!
数年前、草刈民代さんがエリアナ・パヴロワが命がけで舞い続けた『瀕死の白鳥』を訪ねるドキュメンタリーが放映されていたことを思い出しました。
草刈民代さんは、エリアナ・パヴロワの足跡や衣装や当時の振付などを辿りながら、ご自身でエリアナの踊りを復元されていらっしゃいました。
今回は、そのエリアナ・パヴロワも日本での全幕上演を切望されていた、『白鳥の湖』を宮尾俊太郎さんが追いかけられ、最後では、二幕の上演を、宮尾さんが王子になられ、Kバレエの豪華メンバーで再現されました。
浅川紫織さんが、プリンシパルとしてオデットを踊られたこともとても嬉しく、おそらく浅川さんご自身も当時のオデット達に思いを馳せながら踊られたのだと思います。
まるで台詞が聞こえてきそうな丁寧なマイム、しなやかで美しく大きな羽ばたきに、心から見入りました🦢✨
情報に苦難しながらも飢えながらであっても、
レッスン衣装もなく、履き替えるポアントもなく、
足を痛めながら、死体を乗り越えても踊り続けた方達が、残された『白鳥の湖』。
エリアナ・パヴロワもこの公演の全幕上演を切望しながらも慰問先で命を落とされたそうです、、、
その「白鳥の湖』が、いかにして全幕上演には至ったのかを貴重な映像を交えながら、案内役を務めたのは宮尾俊太郎さん。
Kバレエを離れてから、さまざまな新しい挑戦をされているせいか、お声や佇まいが少し変わったようにも思えましたが、一昔前の王子衣装を身にまとうと、ヨーロッパの貴族のようにも見えて、タイムスリップした舞台を見つめている気分にさせてくれます。
浅川さんのオデット、栗山さんのベンノ、そして、まがまがしいメイクもよく似合うロットバルトを杉野さんも熱演。
当時のダンサーさん達の情熱を思いながら、ある意味、新鮮に感じる白鳥の湖の世界に誘われました✨
また、レッスンから本番までを見つめていらした当時のダンサーさん達が、涙ながらに舞台を見つめ、バレエへの思いを語られる姿も印象的でした。
個人的にバレエ不足の気持ちの中、こんないい番組を見せてもらえた幸せと感動で気持ちがふっくらしました。
久しぶりに熊川哲也さんと宮尾俊太郎さんが語り合う姿を見られたことも嬉しくて💕💕
11月に開催予定の、熊川哲也さんがジュリアス・シーザーを踊られる「クレオパトラ』公演を、元気で観に行けるようにと心から願っています。
ただ不思議なことに、この番組を見た後、思いがけず私の胸によみがえってきたのは、バレエの黎明期のように、西洋音楽の黎明期の時代、初めての日本人ピアニストとしてウィーンに渡り、あまりの技術の違い、文化の違い、何もかもが通用しない中、何もかもを否定され、ついには滞在先のホテルの窓から散ってしまった、久野久さんのむごい運命でした。
先駆者の辿る、厳しすぎる道のりとはいえ、彼女の人生は、あまりにも過酷すぎました。
時にはライバルになることはあったとしても、同じ思いを、同じような情熱を苦しみを共有できる仲間がいたこと、それもまた、あの大変な時代にバレエを踊る力になったのかもしれないと、
そう思わずにはいられませんでした。
そして!!
今夜は、以前エリアナ・パヴロワの足跡を辿られた草刈民代さんとキエフ・バレエの特集が放映されます。
残念ながら、私はなかなかの後遺症でまだ療養中なので、この番組は録画しておいて、具合のいい時に見たいと思っています🎵
過酷な夏ですが、あちこちからバレエや音楽、芸術に再び生で感動する喜びに溢れたTLの中に、早く私も混ざれるように、焦らず、しっかり回復してゆきたいです✨