10月23日、
今日は先日、天界に戻った母の誕生日です
芸術の秋、不思議に最近、いろいろなものが動き出したように思うのは、私の心境も関係しているのかもしれません。
けれども、喜びと共に寂しい知らせに心が動くことがとても多いようなこの頃です。
連日、自制心を大切にしようと思いながらもやはり追わずにはいられなかったショパン国際ピアノコンクール。
ファイナルでの反田恭平さんの、あまりにもあまりにも素晴らしい演奏に涙した、
その直後にこのニュースが飛び込んできました。
エディタ・グルベローヴァさんが亡くなられたという、報道でした。
引退宣言はされていらしたようですが、
コロナ禍でなければ、まだ74歳の彼女ならば、リサイタルで歌うことはできたはずなのにと、やはり胸にこみ上げるものはありました。
音楽が大好きだった母とは、子供の頃からよくオペラの映像も一緒に観ました。
私がエディタ・グルベローヴァの歌声に夢中になったのは、ズビン・メータ指揮での彼女の十八番である『ルチア』全幕の来日公演が放映された映像を聴いた時でした。
あの日の衝撃は忘れられません。
巨大な月をバックに、人間の声とは思えぬ歌声を美しい花に囲まれた中で・・・・
けれど、血まみれのドレス姿で高らかに歌い上げる、凄いコルラトゥーラの歌声を聴いた時から、私は彼女に夢中になりました。
以来、彼女の歌声を求め、CDやドミンゴやパヴァロッティとのオペラ作品を求めては聴きまくりました♬
それからいろいろなことがあり、時間もかかりましたが、ずっと胸の中から消えなかった私の夢は叶いました。
生でグルベローヴァが歌う『ルチア』全幕公演に行く!!その夢が叶った日のブログですが、読み直して驚きました。
彼女がこの作品の全幕を歌ったのは70歳の時のことでした。
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彼女が逝かれた後、スロヴェキアで生まれたグルベローヴァの少女時代からのドキュンメンタリーをクラシカ・ジャパンが放映したものを見直しながら、天界に戻られた歌姫を偲びました。
素晴らしい歌声と共にこの世に降りてきたグルベローヴァの、教会で歌うのが大好きだったという素朴な少女時代。
けれど、歌の道に進み、成功と喜びが見えてきた時に起こった「プラハの春」から彼女の驚くような苦悩の日々が続きます。
こんな素晴らしい方がどうしてこんなに苦しまなければいけないのかと、映像を見直しながらも、やはり思わずにはいられません。
その頃について語る彼女の姿を見ていると、年月を経てもその頃の傷は癒えてないように思えたのが、とても切ない。
このあたりについては、自叙伝『うぐいすとバラ』にも残していらっしゃいます。
世界を魅了する素晴らしい芸術家であっても、当然ですが人柄はそれぞれ違います。
ただ、彼女は人としても素敵な方だったとお伺うできる機会をTwitterで頂け、改めて彼女から頂いた感動や幸せな時間を思いました。
ドキュメンタリーから少しだけ貼らせていただきます。
素晴らしい稀有の歌声だと、聴くたびに思わずにはいられません
天界に戻っていかれた歌姫、エディタ・グルベローヴァさんに心からの感謝をこめて、
心よりご冥福をお祈りしています![]()

