3月に入ったというのに雨が降り、肌寒い日曜日。

ピアノの詩人のフレデリック・ショパンの誕生日が3月1日だったことを思い出します。
(1810年の3月1日がショパンの誕生日だと言われています)
とはいえ、長く2月22日がショパンの誕生日だとも言われていて、諸説あるのですが、どちらの誕生日が正しいにせよ、芸術家の星座と呼ばれる魚座というのはショパンに似合う気がします。



繊細で感受性が強い、けれども虚弱でわずか39歳でこの世を去ったショパンを思いながら、今年のショパン国際ピアノコンクール(ショパンの命日10月17日頃に開催予定で、ネット中継もあるそうです)ではどんな将来のピアニストに出会えるかと楽しみになります。
ローザンヌ国際バレエコンクールのネット中継を追いかけた頃、生活に支障がこないように、この恵まれた時代だからこその自制心を持とうと思ったばかりなのですが^^;

長きに渡り素晴らしい受賞者が活躍されている、多々あるピアノコンクールの中でも権威あるこのショパン国際ピアノコンクールは、昔は2月22日がショパンの誕生日だと信じられていた頃は、その時期に行われていたそうです。
ところが出生証明等の問題などから、どうもショパンの誕生日は3月1日の方が正しいのでは?ということが言われるようになり、ショパンの命日に開催する方がよいだろうという事でいつの頃からかはさだかではありませんが、10月17日開催に変更になったとか。
マルタ・アルゲリッチが優勝され、中村紘子さんが4位という快挙ある授賞をされた頃は2月22日頃に開催されていたそうですが、彼女達が出場された1960年代は練習環境や体調を整えるだけでも本当に、本当に大変だったらしいです。

それにしても1927年から始まり、第二次世界大戦の頃に一時中断があったとはいえ、このコンクールの歴史は本当に長い。しかも、このコンクールで活躍された方は長く長く活躍されている方ばかり。
もちろん、開催当初はポーランド人やロシア人の優勝が多かったそうですが、初めて西洋人である優勝者であるポリーニの演奏を最近クラシカジャパンの放映でゆっくり聴く機会がありましたが、その音の美しさに圧倒されて、聞き惚れてしまいました・・・・・
日本では、やはりブーニンブームがきっかけでより有名なコンクールになった印象でしょうか。

このコンクールではショパンの名曲を思い切り堪能できるのも魅力。
早くから故郷ポーランドを離れ、体も弱く、結核を患い、恋愛に苦悩した、けれども自然や日常の風景をも音楽の音色にしてしまえる素晴らしい感受性の持ち主であり作曲家でありピアニストであったショパン。
残念ならが彼は39歳の若さで逝ってしまいましたが・・・・けれども、産業革命によって、ピアノが素晴らしく発展できたのもこの時代。
わずか一つ違いのフランツ・リストのように、もしもショパンが長生きできれば、もっとどんな名曲をどんな人類の宝物をたくさん残してくれたかと惜しくも思う反面、あの激動の時代をたくましさを持って長生きできるような、そんな強いショパンだったとしたら、あの聴く人の心の琴線に触れずにはいられないような繊細で自然の美しさやふとした即興ですら可憐な名曲にしてしまうことは出来なかったのかもしれない?などと考えると、なんだか矛盾した気持ちになります。

ショパンの恋愛といえば、思い出さずにはいられないのはジョルジュ・サンド。


一時彼らについてハマってしまい、せっせと本を集めて読んだ時期がありましたが、サンドにとってショパンはだんだんと恋人というより庇護すべき子供のような存在になったようにも思えます。
「私のかわいそうな子供」のような呼び方が現していたように。
もちろんこれは、私がサンドの作品を好きだからの贔屓目での印象かもしれませんが。

ショパンの葬儀には、彼のかつての願いでモーツァルトの「レクイエム」が演奏されたそうです。



そして今年の秋には、どんな素晴らしい将来のピアニストの演奏を聴けるのかと楽しみにもなります。
ショパン国際ピアノコンクールのサイトです。

http://konkurs.chopin.pl/en/edition/xv




こちらは2000年にユンディ・リが優勝した時のショパン国際ピアノコンクールからの動画ですが、雰囲気が伝わってきます。
ユンディは、今年のコンクールでは審査員として出場されます。

アップ主様、お借り致しますm(__)m

https://www.youtube.com/watch?v=yo82ipPkTRY



こんなにも美しく、何度聴いても心が癒やされたり高揚させられたり幸せな気持ちにさせてくれる名曲の数々を残してくれた、フレデリック・ショパンへ感謝をこめて