いよいよ来年、引退公演をされる事を正式発表されたシルヴィ・ギエム。
私達にたくさんの驚きや恩恵、感動や喜びを常に与えてきてくれたギエム。
震災の時には直感で「日本に行かなければ!」と即座に動かれて『HOPE JAPAN』では、東北でも燃えるような「ボレロ」を披露してくれたギエム。

そんな彼女の引退宣言は、新聞記事にも掲載されていました・・・・・


以前、熊川哲也さんのロイヤル時代の素敵な記事をたくさん送って下さったブログ友達さんは、シルヴィ・ギエムの懐かしい貴重な記事もたくさん送って下さいましたので、このレアものの素敵な記事も、ブログにも貼らせて頂きます

ギエムの美しい夢のようなポアントのブロンズ像☆



忘れられないベジャール作品『ルナ』


ギエムのパートナーといえば、やはり彼女を自分らしく、自由に踊られるようにと、温かい心で優しくサポートされていたジョナサン・コープの姿も一緒によみがえります。
彼のサポートを心から信頼してるからこそ、思い切って自分らしく踊れる・・・・
ギエムが、よりクラシックバレエの決め事やしがらみから解放され、彼女が追い求める理想の舞踊にまっすぐと向かえるよう、静かに暖かく支えていらしたような、コープは素晴らしいパートナーのように思えました。








こちらではローラン・イレールの気迫にもハッとさせられます。

そしてまだ少年ぽさの残る小林十市君の記事もなんとも懐かしい。




ギエムのオーロラ姫は抜粋の動画でしか見た事がありませんが、あまりに美しくスキのないそのオーロラのVaは、他の人が踊ってきたオーロラ姫とは何か違う、独特のしなやかな強さを感じました。オデット姫はもうコンテのギエムという雰囲気になってからの抜粋として生で見ましたが、出来れば全幕でのギエムのオデット姫を観たかった・・・・と心残りにもなっています。

彼女の貴重なクラシック時代に全幕で観ることができた、ギエムがジョナサン・コープと踊ったドン・キホーテの結婚式のPDDではコープの支え手を必要とせず、にこやかにポアントのままぴくりともせずにバランスをキープし続け、会場の大拍手に静かな美しい笑みで応えたギエム。

彼女のオーロラ姫もオデットも出来れば観たかった!!と、今更ながらに思い起こします。


でも残念ながら私は、ギエムのジュリエットもオーロラ姫もオデット姫もオディールも生では見ることは叶いませんでした。だからこそ、抜粋とはいえ見る事のできる動画や今回送って頂けた記事がとても貴重で大切なものに思えるのです。
ギエムは本当に映像を残されないダンサーさんです。(特にクラシック時代、ベジャールの素晴らしい作品郡も抜粋のみのものがほとんどですし)これは推測ですが、おそらく完璧主義な彼女は、映像ではなくライブでの鑑賞を大事に思われるダンサーなのかもしれない?とも思ったりもします。
先日のニコラ・ル・リッシュのアデュー公演でもギエムがニコラと踊られた、マッツ・エクの『アパルトマン』もどうもギエムの希望により、ネット配信はされなかったようですし。

けれどもいつか、もっと先でもいいので、やはり100年に1度しか現れない宝物のようなダンサー、シルヴィ・ギエムの軌跡を動画の抜粋などではなく、大きくて美しい映像でクラシック時代からベジャールやラッセル・マリファント作品なども含め、たくさん見せて欲しい!!やっぱりそう願わずにはいられません。
ダンサーとしても変容を重ね続けていかれたギエムだからこそ、舞台から降りた彼女の心も変わっていって欲しいと、これはファンの願いであり、わがままなのかもしれませんが・・・・・・


ギエムが溌剌としたキトリとして弾ける『ドン・キホーテ』の動画を貼らせて頂きます。
この動画はギエムはもちろん、もうパリ・オペラ座をアデューされた素晴らしいダンサー、ニコラ・ル・リッシュやアニエス・ルティシュとキャストも豪華です。
いつかこういう全幕作品のDVDが発売されることを心の底で願いながら

アップ主様、お借り致しますm(__)m

https://www.youtube.com/watch?v=3Bxu9Eq7CnI