今日、K-BALLETの『くるみ割り人形』の公演のチケットを取りたいのだけど・・・というフォロワーさんからの
相談があり、チケットスペースのサイトを開いたりしたところ、まだまだ詳細はわかりませんが、『ラ・バヤデール』に
ついて、掲載された広告を見つけました

チケットスペースのURLです。拡大をクリックすると文字も読む事ができます。

http://www.ints.co.jp/k_ballet_2014spring/index.htm




この文章を読みながら、改めて、熊川ディレクターにとっては思い入れの深い作品である『ラ・バヤデール』
という作品をご自身が演出、再振付されるのは大変な事なのではないか?などと思いますが、それだけに
彼の魂がこもった作品になるようにも思いますきらきら!!

熊川ディレクターという方は、凄いダンサーだけではなく、グランド・バレエの再演出をされるたび、
つくづくと感じさせられてきたのですが、彼は素晴らしいストーリー・テラーであり、登場するキャラクター達
一人一人に命を吹き込まれてきたと思うのです(もちろん、人によっては好みそれぞれでしょうけども)
ただ、今まで熊川ディレクターが描き出してきたキャラクターは、まっすぐでひたむきなキャラクターです。

もっとプレイボーイになるかと思ったバジルですら、ラストにはすぐに床屋を始めてしまいますし、『海賊』の
アリのコンラッドへの忠誠心は命をかけてしまうほどですし、プティ版なら、大事な人形がバラバラになり、
胸が痛くなるような幕切れになるコッペリウスもK版では村人達との踊り出す、温かいエンディングですおんぷ

『シンデレラ』にいたっては、原作以上に心が美しく、辛い事が続いても夢見る心を失わない強さも
持ち続ける主人公に、妖精の気配をも感じ取る感受性を持つ王子様が純愛を貫きます。

そんなバレエのキャラの中に美しい命の息吹を吹き込んできた、熊川ディレクターにとって、思い入れが
深いとはいえ、男女の愛憎劇の代表のようなこの作品をどう演出されるのか?そのあたりは、非常に非常に
気になるところでもあります。

嫉妬からとはいえ美しい女性同士のバトル、愛のない結婚、純愛を貫いた為とはいえ毒殺されるヒロイン、
その彼女への思いからか、麻薬に逃げてしまう本当に戦士らしくない戦士が観る舞姫の姿(この姿は、
彼の良心の痛みからの幻想という受け取る等、色々ですが)
そして、これもバージョンによってある場合とない場合がありますが、このパンフの雰囲気からだと
入ってきそうな、神の怒りによる寺院崩壊・・・・・・

今までの熊川作品には登場しないようなドロドロした、でもある意味どうしようもなく逃げ切れない人の心の醜さ、
その結果の哀しさも描かれてるような人の心の観たくない裏側までをも突きつけてくるような、
この作品を熊川さんは、どう演出されるのか?とても気になります。

それに、ご自身でも踊り込んできた作品だけにいったん、ご自身の中に染み付いたバヤデを破壊するところから
始まるのは、きっととても大変だと思いますが、けれども、いつも私達の想像以上の作品を創ってくれる
熊川ディレクターなので、産みの苦しみは多々あるとはありますが、それを越えた時の作品は見逃せません。

もちろん、熊川さんが踊るソロルを全幕で観たかった!!という声は多いようですが(私も彼のソロルは、
昔々の「青山バレエフェスティバル」での宮内真理子ちゃんとのPDDのみでしか観る事は出来ませんでしたが、
あのPDDは、今も脳裏にしっかりと残っています

けれども、『シンデレラ』をリピして観る機会に恵まれた頃から、彼の作品の中に彼の魂は宿っている!と、
感じられたのは、彼のいないKの舞台に寂しさを感じながらも実感できたように思えたので、おそらく、
今回のバヤデでも、そのような気持ちにさせてもらえるのではないか?と信じています