関西の毎日放送で、宮尾俊太郎さんのドキュメンタリー番組が放映されました


身長が高く、すらっとした綺麗なラインとエレガンスな身のこなし、そして素直で熊川ディレクターにひたむきについてゆく
そんな彼の態度には、ずっと好感を持ってはいましたキラキラ

ただ、舞台で彼の踊りを見ても何か物足りない・・・・・そんな気はしていました。
自己顕示がなく、謙虚でTVで人気が出てもファンに対する態度が変わらない彼の人柄は好きでも、
彼の踊りからほとばしるものが欲しい!!そんなもどかしい気持ちは持ち続けていましたももクロカラー!
体格がよく体のラインが美しく、エレガントな雰囲気も持ってるので、もっと生かせないものかとか・・・




ただ、今年の『海賊』のコンラッド役や夏公演でのサリエリなどを見た頃から・・・・・・
何か、彼の中で一皮剥けたような気がして、嬉しく感じていましたはあと

今までの宮尾さんからは感じた事のない気迫やコミカルさ、舞台人としての演技力を感じる事ができたので、
今回の大阪公演もためらいなく、宮尾さんの日のチケットも取り、彼のバジルを見に行くのを主人と楽しみにしていました。

そして、このドキュメンタリーキラキラ
見られない地域の方もいらっしゃるので、ざっとどんな番組だったかを書こうと思います。
多少はしょる部分や伝えられない部分もあるとは思いますが、ご容赦をm(__)m

まずはK-Balletというバレエ団について語る時、どうしても熊川哲也という存在は絶対はずせない。
彼の英国ロイヤルでの輝かしい活躍についての説明から始まりますきらきら!!きらきら!!
(その後、東洋人初のプリンシパルの座を捨て、カンパニーを設立した等も)
現在は、妥協のない総合芸術としての舞台いうポリシーを貫き通している熊川ディレクターの今までの足跡を
たどるように今まで上演された数々の熊川版の作品を少しずつ見せてくれるので、思わずあれこれDVDを見直したくなります。

そんなK-Balletの大人気作品である5年ぶりに『ドン・キホーテ』を再演するにあたり、宮尾俊太郎さんが
ついに地方公演での主演に抜擢!!と、番組のメインである宮尾さん、そしてKのダンサーさん達の
日々繰り返されるドンキのリハの様子を見せてくれます。

もちろん、宮尾さんには熊川さんのような凄い大技はありませんが、ただ以前から気になってた
どこか姿勢の悪さ(と表現していいのかどうかわかりませんが)がなくなっていて、ピルエットなども速く綺麗になり、
なかなか切れのいい踊りを見せてくれます

特に・・・はっとさせられたのは、宮尾さんの長くて綺麗な大きな手の動きが粋で美しく、画面の通じても目立っていて、
指先までが生き生きしていて表情豊かに思えた事です

そして、宮尾さんへのインタビューが始まります。

「主役をもらうと、一人の楽屋をもらえるので、メイクをしながら自分を追い込むんです。
自分がこけたら、ダンサー、スタッフ、みなに迷惑をかけるし、自分も叩かれる。
そして次がなくなるし・・・」
と、そんな言葉を語りながらもその追い込む厳しい時間をもうイメージしているようなその表情は、
どこか頼もしさを感じさせる。やはり彼は何か変わった・・・ように感じさせてくれます。

バジルという役柄については、
「誰でも男性ダンサーは憧れる役、色々な技術もつめこまれてるので男のダンサーの魅力を見せるには、
最適な役どころだと思う」

ただ、
「このバレエ団には熊川さんの踊りのイメージが強いので、2世代のダンサーの物凄いプレッシャーは免れられない」と。

でもそのプレッシャーについて質問された時の返事は、とても宮尾さんらしい

「でも、それが一番高いところにいる人間だったらそれ以上燃えるものはないじゃないですか。
本当に最高に幸せな事だと思います!」

そして目の前で踊る熊川さんの踊りを真摯に見つめる宮尾さん

また、
「この作品は熊川さんが非常に得意にされていた作品なので、それを直接教われるっていうのは、
とても濃い勉強になります」

とも熱心に語る宮尾さん、彼のこの姿勢が成長につながっていくようにも感じます。

そして細かに指示を出す熊川さんですが、以前『ジゼル』のリハでアルブレヒドを踊る宮尾さんに対しての
熊川さんの厳しさに驚いた頃のことを思い出しました・・・・
必死で踊る宮尾さんに向かい、「もっとジゼルを探してくれよー!!」「もうお客様寝てるぞー!」
と、熊川さんに怒鳴られながらも必死で踊る宮尾さんは、まるでミルタに追い詰められてるようにすら見えたので、
熊川ディレクターの狙いはそこ??と思ったほどでした。

でも、今回の熊川さんの注意の仕方は、普通の口調で、一緒に振りをしながら「もっとゴージャスに」とか。
(カメラが入っていない時の様子は、もちろんわかりませんが^^;)

でも、宮尾さんの言葉は、確実にプロフェッショナルに変化しています。

「1ミリ、2ミリ、ちょとしたタイミングで綺麗でないかそうでないかが変わってくるんです。
(言いながらも、手や腕のひねりを少し変えて見せてくれます)
本来きちんとロジックになってるはずなのに、なぜずれてるのか・・・・」

と、まだ宮尾さんの理想の模索も努力も続いているようです。

それでも、

「これは自分のモチベーションのためですが、なにがしかの部分で熊川さんを超えたい」とも言われたのですが、
これも彼の変化のように感じられました

そして幼い頃の可愛い宮尾さんの写真が映され、北海道でのびのびと育った少年時代について語られますが、
14歳で見た熊川さんの某コーヒーのCMが彼の人生を変えてしまいます
あの短いCMで上質を知る人になってしまった宮尾さん!!!
バレエに夢中になり、高校を中退してフランスに渡った経緯が紹介されますが、短いながらもこの頃の
宮尾さんの踊りの映像が流れましたが、バレエを始めて一体どの位??なのかはわかりませんが、もはや美しさが
垣間見えるのは凄い事だと思いました。

そして5年前、23歳で初めてドンキの主役をもらった時の事を振り返り、
「その時はとにかくがむしゃらに突き進んでいたとしか・・・」

だからこそ、今回はもっと細かな部分にもこだわりながら、感情表現も大事しつつ、彼のバジルを踊りたいとも語られます。
そんな宮尾さんにとって嬉しいパートナー、バジルを踊る時のお相手役がSHOKOさんの紹介が

SHOKOさんとドンキを踊る事については、

「ものすごく楽しみです。とても素晴らしい尊敬するダンサーさんなので、そんな方と組まさせて
頂けるので、今回はできるだけ対等に踊れるように・・・2人の間にいい化学反応が起こるように」

出産されてやわらなくなられたSHOKOさん、そして成長中の宮尾さんのドンキは新鮮な感動をもたらしてくれるような
そんな嬉しい予感がします

そして、雑誌などの取材を受ける映像と共に、宮尾さんがそういう取材を受ける事も役に立ってるような気がする・・・
と語られます。改めて、言葉にすることでご自分でも発見することも多々あるそうです。

そして休日、これは貴重映像だと思いますが(笑)、宮尾さんの自宅の映像がももクロカラー!
すっきりと無駄のない部屋の中でもドンキについて熱く語る宮尾さん、

「最近やっと自分の体がわかってきたような気がするんです」と、語られますが、宮尾さんにとってもドンキは
人生の節目の作品なのだそうです。

ただ、明るく意欲的な表情は崩さないのですが、宮尾さんの苦しみと悲しみについて触れられました・・・

3年前に負った大怪我のケアの為、膝の筋を伸ばる必要があるらしく、今も重いウエイトを乗せ続ける事は
欠かせないそうです。

「でも、一度怪我してマイナスになり、そこから元のところまで戻り、それから今はやっと上がってきたかな?と思う。
今は気にせずに踊っています」

と、淡々と語っていらしたので猛レッスンが終わると小鹿のような足になりながらも(参照:宮尾さんの最近ブログより)

http://ameblo.jp/shuntaro-miyao/entry-11360369423.html 
決して悪い状態ではなさそうなのでほっとしましたキラキラ

ただ、私がショックだったのは、以前、TV番組で見て、素敵だな・・・と思っていた宮尾さんのお父様が
今年の3月に他界されていた事です!!!


グランドピアノが置かれたお部屋で芸術家肌のような雰囲気を漂わせていた宮尾さんのお父様。
知的な雰囲気をお持ちで、それでいて宮尾さんのバレエ人生は自分で切り開け!と芸術で生きることの厳しさを
ご存知のようなお父様は、とても宮尾さんにとって大きな存在のように思えましたキラキラ

宮尾さんは、実家からお父様の形見として頂いてきたという煙管や古いカメラなどを飾ってらっしゃいました。
そして、大事そうにお父様の古風な懐かしい形のカメラを持ちながら
「まだ使えるそうなんです。ドンキが終わったらフィルムを入れようか・・・・」

と、語っていましたが、その時の宮尾さんはそのお父様のカメラで何を撮られるのでしょうか??

宮尾さんがプロダンサーを目指した時、「憧れだけではできるものでない!!」と突き放し、援助もされなかったそうです。

そのお父様がただ一度だけ宮尾さんの舞台を見に来られたのが、23歳の時のドンキの主演だったそうですが、
その頃にはもう具合が悪かったそうなので、長く患っていらっしゃったのでしょうか・・・・
今回のドンキも当然、見に来て欲しかったそうですが、でも、もうそれはかなわない。

「小さい頃から習い事はいっぱいさせてもらってきました。だからもう自分のことは自分でやれ!!
というタイプの父でした。その父にここまでやれた!!というものを見せたかった」

と、語る宮尾さんですが、舞台には来られなくともあのお父様なら、息子が確実に成長しているのを
感じていらしたのではないでしょうか。

「空にいるのかどうかはわからないけど、終わった時には空に向かって『どうだ』と言ってみたい」
と語る宮尾さん。
「良かったぞ」と答えが胸に響くといいですね・・・・・

そして映像は再び、リハの風景に戻り、熊川ディレクターもドンキについて、そして宮尾さんについて語ります。

「灼熱の太陽の下、バルセロナの舞台で繰り広げられるとても魅力満載な作品。僕個人も楽しみな作品。
Kの主役に選ばれたというのは認められたということ。
彼の5年前のデビューの時も僕は両手をあげて、絶賛した記憶がある。
また何かやってくれるんじゃないですか?いつも何かやってくれるから。ガッツあるし」

と、穏やかな熊川さんの瞳が宮尾さんの踊りを追う。
熊川さんの瞳にも以前とは何か違う宮尾さんが映ってるのかもしれません・・・・・

そして再び宮尾さんのインタビュー。
舞台がいかに生ものであるかを語った後、彼が本番での自分に約束してる事を教えてくれましたキラキラ
「本気でやってる人間だからこそ、お客様にドキドキしたりハラハラしたり感動させられる。
だから、自分の中で決まりごととして、僕は按配を狙わない。体力配分も考えすぎない。
フルパワー全開で踊る!!」

この言葉は聞いていてゾクゾクさせられました
ああ!!舞台人の言葉だ!!と。
もちろん体力配分は大事ですし、いくら最初がよくてもラストにへろへろになられると・・・・・になりますが、
そこをちゃんとふまえた上で、フルパワーで観客にぶつかってくる踊りは観客の心を動かします。

そして本番に向けてのリハは続く・・・・・
その後は、CMのたびに流れたドンキの宣伝映像で終わりますますが、30分程度の番組ですが、いい特集でした

そういえば、最近の宮尾さんのブログで小さい頃からご両親に五嶋みどりさんのヴァイオリンをよく聴かされいたが、
当時はあまり好きでなく、最近大好きになり、出来るものなら彼女のような演奏を踊りで表現したいと書かれてた事を
今回の特集を見ながら思い出しています。

お父様から受け継いだもの、そして熊川ディレクターから受け継いだもの、そしてご自身の中で育ててきた力、
そういう宮尾さんの中の宝物が、輝きだす時期が来てるのかもしれません

もちろんバレエは情け容赦ない程に厳しい道ですが、宮尾さんの新境地を今回のバジルで見せてもらえる事を
信じて応援しながら・・・・・地道に努力を重ね続けた彼の姿を見ながら、私も日々の生活を大切にしたいと感じました。


そして、熊川さんが宮尾君を誉めてばかりだったので、ちょっと楽しいおまけ画像を貼らせて頂きます
やっぱりこんな2人の光景が好きです(笑)

以前、放映された「2人の食卓」から。ダンサーらしくお2人とも立ち姿がそっくりになった途端・・・・

熊川さんから突っ込みがーー!でも、こんな2人のやり取りが好きな人は結構多いようです。

そして宮尾さんの告白


頑張れ!!!宮尾俊太郎!!!