先日、ウィーン国立バレエ団の「こうもり」を見てきましたキラキラ

http://www.nbs.or.jp/stages/1205_wienerstaatsballett/koumori.html 

☆兵庫県立での主要キャスト☆

ベラ:マリア・ヤコヴレワ
ヨハン:ロマン・ラツィク
ウルリック:マニュエル・ルグリ
チャルダッシュ:木本全優

振付指導にプティ作品に長く長くかかわってきて、チャップリンの名演で有名なルイジ・ボニーノさんの名前を見つけ、
開演前からワクワク度も高まります

そもそもこの公演を見たい!!と思ったのは、昨年亡くなられたプティの全幕作品を見たいと思ったこと。
そしてウィーン国立バレエ団の芸術監督に就任されたルグリ自身が、この舞台で踊られることを知り、
彼の全幕ものを見られるチャンスを逃したくないと思ったからですが、パリ・オペのエトワールからウィーンバレエの
芸術監督に変わってもルグリの美しい踊りは変わることなく、私がベラならば、夜な夜なこうもりに変身しては
夜遊びに飛んでいくようなヨハンとはさっさと別れて、ルグリ(否、ウルリックですが^^;)と結ばれたいなぁ・・・・・
なんて、思っちゃいました(笑)

今回の素敵なウルリック役であり、芸術監督のマニュエル・ルグリ様はあと

そして、軽快で楽しいヨハン・シュトラウスの音楽とプティらしいチャーミングなセットや振付がこの作品のもう一つの主役。


スピーディでわかりやすい話運び、観客から笑い声が頻繁に起こるような演劇的な要素に
時々ドキリとするようなエッチな描写すらも含まれてる上、よくよく考えると深刻な話なのに
終わってみると自分達も一緒にワルツを踊りだしたいような楽しい気持ちにさせてくれる・・・・・
プティはやはり巨匠だったのだなぁ・・・と感じると同時に、この作品をより煌きを与えていた、
色々な姿に変身してこのストーリーを引っ張っていたルグリの存在感の大きさにも感動させらました

とはいえ、女性としてはこれはちょっと許せない部分を楽しい音楽とオブラートでくるまれてるような箇所は、
やはりちょっと見逃せないところかも??(笑)

ストーリーは単純です。

良妻のベラとは子供も5人もできて、平凡な結婚生活に飽きてしまった夫ヨハン。
そんなヨハンは、夜な夜なこうもりの羽根が生えて夜な夜な美女を求めて遊びに飛んでいく

その事実を知ったベラを美しく変身させて、自分もヨハンとベラのそばについてまわり、ある時はバーのギャルソン、
またある時は仮面舞踏会のチャルダッシュの盛上げに登場したり、しかもヨハンが美しい美女が
自分の妻だとはまるで気づかず、追いかけるうちに騒動になり、ついには監獄に入れられるた時には
その監獄の看守…と神出鬼没に現れてその場その場を盛上げるウルリック@ルグリキラキラ

ついにはベラの手でこうもりの羽根をばっさりと切り落とされたヨハンではありますが、無事に普通の生活で戻り、
今度は妻のベラを相手に踊る踊る・・・・人生は短い!!楽しく踊って過ごそうじゃないか!!と、会場にも呼びかけてるようなエンディングおんぷ

あれれ??ベラさんそれでいいの?なんだかどっかでごまかされたような気もしつつも、
でもヨハンも罰も受けたことだし、楽しくてウキウキさせられるし、ま、いいか?という気持ちに
させられるのあたりも、上手だなぁと思わされつつ、そしてズルイ作品です(^_^;)

ベラ役のマリアさんは、今年のニューイヤーコンサートでクリムトの「くちづけ」をモチーフにした
作品で踊られたダンサーさんだと教えてもらえてたので、楽しみにしていましたが、平凡な主婦の姿でも
十分に美しいのですが、ウルリックの手で美女の変身させられて、ナイトクラブでマントをはいだ途端、
ロングドレスの時にはわからなかった素晴らしい美脚が現われた時には、女性の私もドキドキさせられましたキラキラ
クラブのギャルソンの中には気絶するものもいて、ここでも笑いが起こってましたが、気持ちはわかります

3人のギャルソンの踊りもとても楽しかったです!!
赤い机と椅子のセットにプティだなぁ~と感慨にふけっている暇もなく、チャーミングな踊りを披露しますが、
3人ともよく合ってて、それにお名前はわからなかったのですが、ピルエットで素晴らしいポジで回り続け、
歓声が上がってた方もいらっしゃいました

そして日本人の木本全優さんが評判がよさそうなので、彼が踊るチャルダッシュを楽しみにしていましたが、
期待は裏切られませんでした

あの美男美女の中に入っても見劣れしない日本人離れした体つきで作る綺麗な体のライン、
そして、躍動感あるチャルダッシュで会場も大喜び・・・・・
だったのですが、実は途中から乱入してきたウルリック@ルグリが、彼のそばで
模倣したり、からかうようにお茶目に踊りだした途端にみなの心を持っていってしまうんですー。

もちろんそれは計算した上での振り付けですが、メイクを変え、衣装を変え、看守の時には鼻眼鏡までつけて
登場して会場を大笑いさせる鍵までを効果的に使って踊るルグリ、こんなに色々な表情を見せてくれて大活躍です。
(白塗りは控え目でした)
ある時はおどけたり、それでいてエレガントで見惚れてしまう美しいラインの踊りも見せてくれたり、
プティ作品の魅力をあますことなく伝えてくれ、そしてバレエを体と本能で知り尽くしたような円熟味ある踊りと演技で、
一つ間違うと、下品になってしまうかもしれないようなエッチな場面ですら、チャームに見せてしまう、
このルグリのウルリックの踊りをプティもきっと舞踊の世界から楽しげにのぞいていたのではないでしょうか?

あの忘れられない「オネーギン」でルディエールと泣かせてくれたルグリを思い出すと同じ人??と
不思議な気分にすらさせてくれた事にも感動させられました

ルグリは、まだまだ現役で舞台を盛上げることのできる素晴らしいダンサーであることを改めて感じ、
それにベラは、こんな素敵なウルリックには心惹かれなかったのかな??なんて(←しつこいですが(笑))
終わってからもまだ思っちゃいましたが、Twitterでお話してると「私もウルリックの方がいい!」との
意見が飛び交ってたので、ヨハンさん、これからはベラを大事にして下さいねーももクロカラー!

それでも、舞台を観てると人生明るく踊って楽しくいこうよーー!!というエンディングは楽しさにあふれてて
なにげにヨハンとベラの夫婦関係が逆転したような様子が描かれたので、やはり・・・ま、いっかと(笑)

ちなみにヨハン役のラツィクさんもとても良かったのですが、いかんせんルグリが上手すぎる。
それでもベラを追っかける演技や監獄での悲しげな姿も印象に残りましたし、それにハーネスつけずにワイヤーだけで
飛び上がりながらもきちんと腕では飛んでるマイムを入れるのは、技術が必要らしいです。

本来なら冗談じゃない!!こうもりの羽根をつけて浮気するため飛んでいく夫なんてとても許せませんが、
夜空には星もキラキラしてて、ちょっとしたみどころになってたのもこの作品のズルイところ

そんなルグリが夫婦2人を残して去っていくのは、ルグリのこれからの在り方なのかな?と
想像すると寂しさを禁じえることが出来ませんでしたが・・・・・
でも、カーテンコールではそういう気持ちも忘れ、風邪気味でのどが痛いと訴えて「今日はブラボーできない」
なんて言ってた主人も主役3人と木本さんには思い切り『ブラボー!!』叫んでいました♪♪♪

出待ちでは、皆様ジェントルマンで、優しくサインをして下さり、お写真もOK。

こちらはベラ役のマリアさんです。「美しいベラでした」と言うと美しく微笑んで下さり、幸せな気持ちにさせられましたWハート

ヨハン役のラツィクさんは、出待ちではジェントルマンでした。
ツーショットでお写真を撮って下さった時には腰に手を回して下さりました(^^)v

ルグリにサインを頂いた時に「素晴らしかったです。また関西にきて下さい!」というと「sure!!」
と、優しく目を合わせて笑顔で答えて下さいましたキャハハ

ルグリ様~!!また素敵な舞台でお会いできるのをお待ちしておりますぅ~