絶対観たいと思いつつ、上映してる映画館も上映時間も限りがあり、
観られるかどうかとはらはらしてましたが、なんとか無事に、
行って来ました!!「バレエ・リュス

想像以上に素晴らしいドキュメンタリーでしたぴかぴか(新しい)

「バレエ・リュス」といえば、バレエファンならすぐに発想するのは
なんといってもディアギレフ率いる伝説のバレエ団!!
ニジンスキーやタマラ・カルサヴィナの姿を連想される方が
ほとんどだと思いますし、私もそうでした。

でもこの映画は、そのディアギレフ亡き後、いったん消滅してしまった
バレエリュスを再生させるべく「バレエ・リュス・ド・モンテカルロ」を
立ち上げるところから始まります。
とはいえ、強烈なカリスマと才能を共に持つディアギレフという核がないバレエ団は、
もろもろのトラブルなどで、二つに分裂してしまいますあせあせ(飛び散る汗)

ダンサー同士の確執、金銭トラブル、特定のダンサーとの愛情沙汰で
バランスが崩れたりと、様々な問題が発生します・・・
しかも第二次世界大戦が勃発したりして、バレエ戦争は本当の戦争の中での
生きる戦い、踊り続けるための戦いにすら突入させられます。

そんな中、まだバレエが未知のものと思われてたアメリカやオーストラリアにも
公演して回り、その素晴らしさを伝えて回った彼らの功績、その苦労も
あますところなく伝えてくれるのです。

その反面、「赤い靴」の振付や踊りでも有名なレオニード・マシーンが、
ハリウッドの成功におぼれてしまったりしていたという意外な一面や、
マイミクさんも驚かれてましたが、バランシンが不遇の時代を長くすごしてた事など・・・・
今まで知らなかった面も、かなり赤裸々に描かれます。

そういう人間的なエピソードの反面、珠玉の素晴らしい作品や踊りの数々が、
断片ではありますが、キラキラ輝く宝石のかけらのごとく、
たくさんたくさん流れるので、一瞬一瞬が目が離せませんぴかぴか(新しい)

それに参加してる画家や音楽家の面々の凄さも列挙しきれません。
ピカソ、マティス、コクトー、ダリ、シャガ-ル、ココ・シャネル、
ストラヴィンスキー、ドビュッシーなどなど!!
(エンディングに流れた「火の鳥」の音楽にもやられましたムード

そしてその絶頂時代の踊りのフィルムと共に、現在の姿で当時を振り返り、
心よく、そしてユーモアまで交えながら語ってくれるダンサーのバレエへの愛情、
そして今もなお感じさせる生きるエネルギーには頭が下がります。

船の上でも踊りの練習をし、ジャンプするたびに着地する高さが違うのに
練習をやめなかったというマシーン、

アフリカ出身の黒人なので、周囲からは無理だと言われながらも挑戦を続け、
やっと入団合格でき舞台に上がれたものの、
KKK(白人至上主義団体の不気味な集団)に激しく脅され邪魔されて、
退団をやむなくさせられたレイブン。
彼女のインタを見てると涙が流れましたが、でもその彼女は今も舞台に
立たれてるのだそうです

こんなエピソードがたくさんたくさん流れるので、見てるうちに
胸が詰まりそうになりました。

そして、このサイトのトップの「薔薇の精」でニジンスキーよろしく、
美しい姿で私達を魅了するのはジョージ・ゾリッチるんるん
この素敵な彼はいまもチャーミングでホントに素敵に年を重ねてらっしゃいます。
それに90歳を過ぎてなお、バレエ・リュスの伝道師として世界を駆け回るフランクリン。
彼らの瞳を見てると、年齢とは思えない、驚くばかりの輝きが感じられるのです。

正直、マシーンやマルコワなど以外は、知らないメンバーがいっぱいでしたが、
その彼らの情熱が残してくれた遺産の上に今の感動の舞台の数々があるのだろうと
感じます。
それに、年重ねてもなお、彼らのバレエへの情熱を持ち続け、
後進指導への気持ちがあふれてる事実にも胸を打たれます。

2000年にニューオーリンズで行われた「バレエ・リュス同窓会」での
生き生きした彼らの姿には、彼らの生き様を感じました。

強い意志と情熱を持って、努力を重ねて生きてきた人間は
こんな風に年を重ねる事ができるのだろうか??なんてことまで
思わず考えてしまいました。

特に映画が撮られた後、2004年に亡くなられた「デイム」の称号を与えられた
アルシア・マルコワが映画のラストで語った言葉は、私の胸に深く深く響きました☆☆
「バレエ・リュスで踊ってた頃の報酬なんてほんのわずか。
でもこれが踊れるなら・・あのデザイナーと仕事ができるなら・・・・
と、それこそが私の財産でした。ね!!私の人生は何てリッチなのかしら」

彼女がまっすぐ前も見つめて語るこの言葉を聞いた時には涙が止まりませんでしたたらーっ(汗)

映画の後、すぐに口が利けなかった私にダーリンが最初にかけてくれた言葉。
「この映画、DVDが出たらすぐに買わないとね・・・」でした。
ありがとう!!ダーリンハート達(複数ハート)

バレエを愛する人には、ぜひぜひ見て頂きたい映画です。