【陰陽思想】
もとは古代中国の易学の考え方で、陰陽論、陰陽説ともいわれます。
陰陽思想では、すべての存在は相反する二つの性質を持つものの調和から成っているとされます。
その性質の
積極的なものを「陽」
消極的なものを「陰」
例えば
男・春・奇数・天は陽、等
女・秋・偶数・地は陰、等
しかし
陰陽は善悪の概念とは全く違うもので、双方陰陽のバランスが大事です。どちらかに偏るということではなくどちらも大事なんです。
「五行思想」とは事象の姿を現す
万物は五種類の元素からなり、その元素は一定の法則で互いに影響を与えあいながら、変化し、また循環しているという思想です。
「木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生ず」
五行の
「五」は五つの元素のこと
「行」は動く、めぐる
五種類の元素は人間の生活に不可欠な
「木・火・土・金・水」
相手を強める影響を与える関係を「五行相性(ごぎょうそうしょう)」
相手を弱める影響を与える関係を「五行相剋(ごぎょうそうこく)」
ここでも、強めるから良い、弱めるから悪い、ということではなく、バランスを問題としています。
何事もバランスが大事ということです。
水引も七五三も桃の節句も七夕も陰陽五行。みなさんは普段の生活の中で自然とそれを行ってらっしゃるというわけなんです。
11月15日に行う「七五三」は日本独自の行事ですね。
「7・5・3」の年齢の根拠は陰陽説の陽の奇数にあります。また旧暦の11月15日は陰陽道の考え方で何事をするにも吉の日とされているため、その日が選ばれたとされます。
さらに、千歳飴の形や、その袋に書かれている絵柄なども陰陽五行思想にのっとって決められています。