優しいフィナンシェ | 熊本ヨガ講師 RYOのYOGA的美人道

熊本ヨガ講師 RYOのYOGA的美人道

熊本ヨガ講師Ryo
【ホットヨガ】
STYLISH YOGA ROOM Padma
【yoga】
SAHAJI

目指していたのはメイクアップアーティスト。
外側を磨くことから内面を磨くことに変わり
女性のため、新しい命のために
指導するヨガの講師となりました。

わたしがまだ、小学生だった頃
兄弟にも近所にも障害を持っている子供がいました。

田舎育ちのわたしは
登校班で班長を務め
近所の子供達の家を朝から周り学校まで一列で歩いて登校していました。

もちろん、それはわたしが入学した時はお姉さんたちが迎えに来てくれてはんちの背中を見ながら、地面を見ながら
1年間ずーっと登校班で学校へ向かうのです。
わたしが班長だった頃、サポートしてくれる右腕がいました。
とても仲良しの可愛い女の子。
朝寝坊のわたしを迎えに来てくれていました。そのおかげで遅刻せずにスタートできていました。

その班の中には障害を持った女の子が1人いました。
いつもニコニコで楽しい女の子。
毎日毎日、登校班で学校へ向かうのは
別に苦でもなく普通のことでした。
ある日学校から
「君は善行賞を受賞したよ!」と言われ
なにが良い行いなのか全く理解できませんでした。

大人たちが持ち上げてくれて
わたしは表彰をうけました。
TVのニュースでも取り上げていただき
TVにでた!ってことで家族盛り上がりました。
でも、なにが良いことなのかまったく理解できなかったわたしは
先生にそう聞きました。

そうしたら
「障害児を責任を持って毎朝4年間登校班の班長として登校させたことは偉いんだよ。」
って教えてもらいました。

わたしの中での?は消えませんでしたが
中学に入り高校へ進学し
その子のことを忘れかけていました。

そんな時、地元のお祭りで養護施設の販売所の前を通りました。
母は
「何か買ってあげなくちゃ!」
って小走りに駆け寄っていきました。

普段は全く買い物に反応しない人なので
不思議に思いあと追おうと
懐かしい顔がありました。

私が声をかけたって覚えてもいないだろう。
毎朝、毎朝
遠い長〜いまっすぐの道をテクテク
テクテク歩いて迎えに行き
話したり怒ったり、笑ったり励ましたり
一気に蘇りました。

美味しいお菓子屋さんが作ったお菓子でもない。
だけど無性に欲しくなって
たくさん買っちゃいました。

{F24F63A4-BF5C-413A-B8E1-B094D08C208A}

Jr.はそんな母の感情は知りもせず
好みの味ではないと私に返してきたけど

一口食べた時
涙がこぼれました。

一生懸命作って
包装して
買った時「ありがとーございました!!」
って元気に渡してくれたチカラ

幼い時と一緒だった。
チカラ加減を知らない彼女に何回も痛いからやめなさい!って怒ったこと
それでもじゃれてくる可愛い彼女に
しょうがないなぁ〜って気を取り直して歩いた道のり。

なんだか懐かしくって(笑)

善行賞を受賞した。
もし、私の家族に障害者がいなかったら
愚痴を言ってたかもしれない。
でも、私には普通のことだった。
いつもの毎日の普通のこと。
幼い私には毎日の生活を普通にしていて
表彰される。
普通の人はやらないことなのか?
そんな気持ちも芽生えた。


あったかいフィナンシェ。
チョコも購入して
あらためて
自宅でゆっくりのんびり
カフェオレと一緒にいただきました。

優しい味。
懐かしい味。

最近は涙もろくてすぐに涙がでるから
Jr.がソファーに登ってきてヨシヨシしてくれる(笑)
痛いの?
酸っぱいの?

いやいや、美味しいんだよ。

そう言うとJr.はもう一度パクッとくちにして
ほうなの?
って顔をした(笑)

いつか君にもわかるよ。
舌で味わうだけじゃなく
感情という味覚で味わうってこと。

彼女がこれからも元気で過ごしてくれますように。
美味しいフィナンシェありがとう!