このドキュメンタリーを製作してこられた
畑中さんから連絡がありました。
放送されることでご迷惑にならないかと。
たくさんのことを打ち明けたドキュメンタリーですが
私は
「放送で流すことのできない現実の環境の方が大変すぎて
それくらいの事は序の口ですよ。」
って答えた。
笑いながら。
大きなお腹を抱え
仕事して
検査して
収録して。
その環境の中で
説教されたり
嫌がらせされたり
暴言吐かれたり
振り返ると
ほんと壮絶な妊婦生活だった。
よく、生きてたなー。って。
私も赤ちゃんも。
何度お腹に包丁刺してしまおうと思ったことか。
その度に
強く負けないと自分に言い聞かせた。
見守ってくれたスタッフや家族。
ありがとう。
支えてくれたたくさんのみんなに感謝を。
私が持つ遺伝病は誰のせいでもない。
たがら
誰にあたることもできない。
誰をせめることもできない。
自分がどんな努力したって
発症する確率は変わらない。
産める体でも産んではいけない。
その言葉は今でも頭の中をリピートする。
産みの選択
私は、結果
赤ちゃんを産んだ。
それは結果
◎でも×でもなく
私がこれからどう思って育てていくか。
発症する可能性の不安はまとわりつくけど
少しの希望を握って
前を向いて進みたい。
覚悟はできてる。
私が幼いころに味わった周りの白い目。
ひそひそ話。
それを笑って返せる勇気をもつ覚悟。
人間だからたまに心が折れちゃうときもあるかもしれない。
でも、産むと決断したときの心を忘れず
大切に育てていこうと思う。
私は母になった。
大きな責任と大きな不安。
それとともに
かけがけのない
大きなあたたかさと大きな愛をもらった。
