\「自分時間をあきらめない 〜70代からの介護と私の歩み〜」シリーズ第1回/


こんにちは。あーこです🌿

このシリーズでは、毎日介護をがんばっているみなさんが、「自分の時間」を大切にできるようになるお話を、私のケアマネジャーとしての経験からお届けしていきます。

介護に追われる毎日の中で

今日お話しするのは、
70代の女性Aさんと、そのご主人のことです。

ご主人は、脳梗塞をわずらってから、
体がうまく動かなくなりました。

もともと少し「亭主関白」だったご主人。
病気になってからは、
もっと奥さんを頻繁に呼ぶようになり、
奥さんは「自分の時間がまったくない」と、いつも疲れた顔をしていました。

小さな楽しみを思い出して

ご主人は週に2回、リハビリに通っていました。
でも、その間も奥さんは

買い物

掃除

ご主人が帰ってきたときの準備


で動きまわり、「お昼寝する時間もない」とため息をついていました。

そこで 、ご主人の計画書 3表を元に、奥さんの介護の手間や、 奥さんがしている状況を1週間 24時間可視化してみました。

その奥さん、鹿児島出身で、「知覧茶(ちらんちゃ)」という美味しいお茶が大好き。年2回鹿児島から送ってもらっていたのです。

そこで、こう提案しました。

「ご主人がリハビリに行った日は、
まず一番に、美味しいお茶をゆっくりいれて飲みましょう。」

自分のために、たった10分

それまでは、
「やることを全部すませてから」お茶を飲んでいた奥さん。

でも、
「まず最初に、お茶をゆっくり飲む」
と決めただけで、
心にゆとりが生まれました。

自分だけの時間を持つ

自分を大事にする


それが、毎日のなかで小さな光になったのです。

介護する人も、自分を大切に

お茶を飲む時間を作ったことで、
奥さんの笑顔が少しずつ戻ってきました。

そして、
あれほど奥さんを頼っていたご主人も、
「洗濯物を干す練習をして、妻を助けたい」
と言うようになり、
リハビリにも前向きに取り組むようになりました。

あなたにもできること

介護される人も大事ですが、
介護する人自身が、自分を大切にすることもとても大事です。

たった5分、10分でもいい。
自分だけのために時間を使ってください。

その間、
誰かのためではなく、あなたのためだけのことをしてほしいと思います。

ゆっくりお茶を飲む、
深呼吸をする、
好きな音楽を聞く。

小さなひと息が、あなたの毎日を変えてくれます。

次回は、
【完璧じゃなくていい】“やらないこと”を決めたら心が軽くなった話
をお届けします。

またここでお会いできるのを楽しみにしています☺️✨

🍀「とまり木」では、
介護をがんばっているあなたを応援しています。

「ちょっと話を聞いてほしい」
そんな気持ちになったら、
どうぞ気軽にLINEやZoomで声をかけてくださいね。