「いいことをする」だけでは、社会は回らない。『論語と算盤』を読んで考えたこと
「いいことをする」だけでは、社会は回らない。『論語と算盤』を読んで考えたこといつも来てくれてありがとうございます🌸いいね、フォロー励みになります☺️「論語と算盤(そろばん)」渋沢栄一さんの有名な本です。少し難しそうなタイトルですが、今は漫画版などもあり、以前より手に取りやすくなっています。私なりに、とてもシンプルに捉えると、「論語」は、心や道徳。「算盤」は、お金や経済。人を思いやること。感謝すること。誰かの役に立つこと。もちろん、とても大切です。でも、それだけでは社会は回らない。反対に、お金さえ儲かれば何をしてもいいわけでもない。「人のため」と「きちんと利益を出すこと」。どちらも大切なんだと、改めて考えました🍀「無料で助けること」は、本当にいつでも正解?以前、こんな話を聞いたことがあります。災害が起きた地域に、たくさんのボランティアが入る。「被災された方の力になりたい」そんな思いから、無料で食事を提供したり、マッサージなどのサービスを提供したりする。もちろん、発災直後など、生活を支えるために無償の支援が必要な時期があります。でも、地域が少しずつ日常を取り戻し始めた後も、無料のサービスが長く続いたらどうなるでしょう。地域では、「もう一度お店を開こう」「ここで商売を続けよう」と頑張っている人たちもいます。その隣で同じようなものがずっと無料で提供されていたら、お客さんがお店に戻りにくくなることもある。助けたいという善意が、意図せず地域の商売や経済の回復を妨げてしまう可能性もある。この話を聞いたとき、「良いことをしているから、それでいい」だけではないんだなと思いました。ボランティアが悪いわけではないもちろん、「だからボランティアはしない方がいい」という話ではありません。必要な人に、必要な支援を届ける。困っているときに手を差し伸べる。それは、とても大切なことです。でも、いつ、どこで、何を、どこまで無償で提供するのか。そして、いつ地域の人たちの仕事や商売につないでいくのか。そこまで考えることも「支援」なのだと思います。「お金をもらう=悪いこと」ではないそして、これは私自身にも当てはまります。私は長く介護や福祉の仕事をしてきました。特にケアマネジャーとして働いていた頃は、利用者さんのところへ行く。相談を聞く。必要な人やサービスにつなぐ。何かあれば電話で対応する。そうしたことを、「困っている人のところへ行くのは当たり前」という感覚でやっていました。もちろん、ケアマネジャーの業務は介護保険制度の中で報酬が支払われています。だから、利用者さんから訪問のたびに直接お金をいただくわけではありません。初めの相談はお金が発生しないことも多くあります。ケアマネはサービスの利用がなければ支援費は発生しないのです。その働き方が長かったからなのか、私自身の中に、「相談を聞いたり、人のために動いたりすることに、お金をもらっていいのかな?」という感覚が、どこかに残っていたように思います。人が動けば、本来そこには価値があるでも社会全体を見れば、人が動くことにはコストがかかります。時間を使う。交通費がかかる。これまで身につけてきた知識や経験を使う。相手の話を聞き、考え、判断する。目に見える「商品」を渡していなくても、そこには、その人が積み重ねてきた時間と専門性があります。だから、誰かの役に立ったことに対して、きちんと対価をいただく。そして、そのお金で自分の生活を支えたり、さらに学んだり、次の誰かを支えたりする。それもまた、社会の中でお金を循環させることなのだと思います。「論語」だけでも「算盤」だけでもない人の役に立ちたい。困っている人を助けたい。喜んでもらいたい。私は、そんな気持ちをこれからも大切にしたいです。でも同時に、自分の仕事にきちんと価値をつけ、対価をいただき、続けられる仕事にすることも大切にしたい。利益を出すことは、必ずしも「自分だけが儲けること」ではありません。自分の仕事を続けられるようにすること。そして、自分自身にも力をつけて、その力でまた誰かの役に立つ。それが続いていけば、少しずつ社会の経済も回っていく。『論語と算盤』を読みながら、そんなことを考えました。 「人の役に立ちたい」という心と、 「きちんと対価をいただく」という考え方。 どちらかを選ぶのではなく、どちらも大切にする。 優しさを続けていくためにも、 「論語」と「算盤」の両方が必要なのかもしれません。無料だから優しい。お金をもらうから冷たい。そんな単純な話ではないんですよね。誰かの役に立ち、相手にも喜んでもらい、自分もきちんと生活できる。そして、また次の誰かのために力を使える。そんな循環をつくることも、一つの社会貢献なのかもしれません🍀【中古】 論語と算盤がマンガで3時間でマスターできる本 決定版 ASUKA BUSINESS/吉田浩(著者),渡邊義浩(監修),つだゆみ(イラスト)楽天市場図解 渋沢栄一と「論語と算盤」 [ 齋藤孝 ]楽天市場